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「そうだ、カルマくんってさ、彼女いるの？」
カチャリと食器同士がぶつかる音がする。カルマくんは驚いた顔でこちらをみた。
勘違いしたままでもいいじゃん、っていう自分もいたけど、殺し屋として、かつ昔馴染みとして、区切りを付けたかったのかもしれない。
「いないよ。そもそも、居たらこんな天気もいい日はデートでもしてるよ。」
「そっかぁ。」
よかった、なんて思う自分が腹立たしい。区切りを付けたかったなんていったのはどこのどいつだ？いや、私だけど。
カルマくんは、そんな私に薄々感づいたのか、分からないけどにやっと笑った。
「じゃあ、Aが立候補する？」
「っえ？！」
冗談だよ、なんてケラケラ笑うカルマくんに合わせて笑うけど、内心バクバクだった。
それに。
カルマくんだって殺し屋となんて付き合いたいわけない。だから、冗談っていったんだから。
そんな心の結露を拭うかのように、より１層笑った。
ﾌﾞﾌﾞﾌﾞﾌﾞ、とまたあのバイブ音が鳴り響いた。
正直助け舟だった。カルマくんに断りをいれて、席をたつ。
「もしもし、お父さん？」
『Aか。今どこだ？』
「家の最寄りから二駅下ったとこだけど…」
『ターゲットがその辺りで逃げた。武器は？』
危機迫ったいる様子だ。私はぐっと拳に力を入れる。
「ない。…けど、時間稼ぐくらいなら。」
『急な以来済まないな。容貌は後程送る。』
ピッと切れた電話を閉まって、カルマくんのいる場所に向かう。言い訳はどうしよう…。殺し屋だってバレてるけど、それが理由で抜けるのはなんか、嫌だ。
余計カルマくんが遠くなってしまいそうで。
「殺せんせーの事で収集かかっちゃった。ごめんね。」
「大丈夫だよ。どしたの？」
「うーん…修学旅行の事かな。殺し屋送り込むって言ってたから、多分、それ。」
「そっか。頑張ってね。」
殺せんせーとその殺し屋を言い訳に使ったことに心の中で断りをいれ、急いでカフェを去った。
一瞬の遅れで、人が死ぬかもしれない。私は後を振り返らずに走っていった。
「…あ。」
Aってば、買ったもの忘れてんじゃん。ほんと、おっちょこちょいだなぁ。
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りなぷ(プロフ) - サヤさん» ありがとうございます！とても光栄です(泣)これからもよろしくお願いします！ (2018年1月1日 23時) (
レス) id: dcaaae020b (このIDを非表示/違反報告)
サヤ - この作品スッごく面白いです！ログインしてたら､絶対お気に入り登録するって位！幼少期に貰った物とかその他諸々 とてもこう…アイディア？が素敵だと思います！のんびりゆっくり、作者様のペースで更新頑張って下さい！ (2018年1月1日 23時) (レス) id: fb5777db69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りなぷ | 作成日時：2017年12月30日 19時
