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「あ、Aちゃんおはよ!」
教室に入ると、カエデちゃんがいち早く気がついてくれた。
「おはよ。」
こう、挨拶してくれる友達がいるって、幸せなことだな、なんてしみじみ思う。
「そうだ、カルマ君たちってもう決めたの?」
「何が?」
「修学旅行の班。今、僕と茅野、杉野が集まってるんだけど…」
「渚、神崎さんも入るって!」
杉野くんをみると、興奮したのか顔を赤くさせた杉野くんの後ろに神崎さんがいた。
「私もいいかな?」
「勿論!あ、奥田さん!奥田さんも一緒になろ!」
「いいんですか?では!」
「それじゃ、Aも入れて七人班か。楽しそうじゃん。」
カルマくんは本当に楽しそうだ。
見てるこっちもワクワクする。
でもなんで、こういう殺し屋を忘れそうな時にまたバイブ音が響くんだろう。
「A?」
「ごめん、電話みたい。」
急ぎ足で外に向かって電話を取ると、聞きなれた声だ。
「…もしもし。」
『Aか。二日目はどんな感じだ。』
「まだターゲットとアイコンタクト取れてない。…ぁ。」
『どうした?』
「ねぇお父さ…いやMr.黒崎。修学旅行、行ってもいい?」
『殺しに関するか?』
「はい。話を聞くと修学旅行の二日目、自由行動の際にターゲットは四つの班とそれぞれ行動することになってる。」
『そうか…。確か京都だったか。だからレッドアイも収集かけられてたのか。』
「多分。彼もそうだと思う。」
『まあターゲットも気が緩むだろうから、な。いいだろう。』
「ありがとうございます。」
やっと受話音が切れて、ほっとする。
これだけに、すごい体力を消耗したように感じる。
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りなぷ(プロフ) - サヤさん» ありがとうございます!とても光栄です(泣)これからもよろしくお願いします! (2018年1月1日 23時) (レス) id: dcaaae020b (このIDを非表示/違反報告)
サヤ - この作品スッごく面白いです!ログインしてたら、絶対お気に入り登録するって位!幼少期に貰った物とかその他諸々 とてもこう…アイディア?が素敵だと思います!のんびりゆっくり、作者様のペースで更新頑張って下さい! (2018年1月1日 23時) (レス) id: fb5777db69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りなぷ | 作成日時:2017年12月30日 19時