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「じゃ、また明日。」

「本当にありがとう。助かった。」

カルマくんとエントランス前で別れ、鞄からカードキーを出してかざす。

セキュリティ設備がしっかりとしたこのマンションは築数も若い。

また、駅から徒歩圏内で部屋の広さも申し分ないから高いんだろうな、とエレベーターで5階を押す。

私の部屋はエレベーターから降りて左に向かって角。

「ただいま。」

おかえり。

九州にいた時は当たり前だったお母さんの声が帰ってこなくて、少し悲しくなったり。

でも、さっきまでカルマくんといれたからか心がポカポカして、すごい寂しいわけでもない。

「さて、早めに食べとこうかな。」

時間は6時過ぎ。

少し早い気もするけど、やることもあるからとキッチンにたった。


***


お風呂から出て、机の上に鎮座されたノートパソコンを広げる。

複雑なパスワードを打って、ファイルを開くと殺せんせーの資料がずらりと並ぶ。

「報告書、書かないと。」

そうキーボードをタップしようとした時、昼前に聞いたバイブ音が響いた。

「…もしもし、お父さん?」

『あぁ。今日はどうだった。』

「どうもなにも、全然。殺せんせーは一つ一つの能力は天才の人間と一緒。だけどスピードと動体視力が人間のレベルを超えている。」

『殺せんせー、とは。』

ピクリと眉毛が動いた、ような気がする。

あ、怒りそうだと察した私はこほんと咳払いをしな。

「ターゲットに近づくためには親近感沸かさないとでしょ。だから、これも作戦のうち。」

『そういうことにしとこう。だがな、A。仕事は怠るな。』

「わかってるよ。…報告書書くから電話切るね。」

お父さんの返事を待たずに切り、深くため息をつく。

「わかってるよ…でも、いいじゃん…」

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りなぷ(プロフ) - サヤさん» ありがとうございます!とても光栄です(泣)これからもよろしくお願いします! (2018年1月1日 23時) (レス) id: dcaaae020b (このIDを非表示/違反報告)
サヤ - この作品スッごく面白いです!ログインしてたら、絶対お気に入り登録するって位!幼少期に貰った物とかその他諸々 とてもこう…アイディア?が素敵だと思います!のんびりゆっくり、作者様のペースで更新頑張って下さい! (2018年1月1日 23時) (レス) id: fb5777db69 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りなぷ | 作成日時:2017年12月30日 19時

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