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油断される、なんていうけど、殺し屋という立場からして瞬殺されるなんてことはあってはならない。
ゴム製のナイフ同士がぶつかる音が頻繁なるように、私は烏間先生に攻撃を加える。
けど今のところ全て弾かれているが。
…うーん、もうそろそろしたら切り上げてもいいかも。
ちらりと観衆を見れば、大半のクラスメイトが唖然としていた。
私は半歩後ろに下がって、右足に力を込める。
烏間先生はそれに気がついたのか、素早く防御する。
けどね、烏間先生。
私は右足を強く蹴りあげて、烏間先生の防御している手に当てようとする。
が上手く外れて地面に倒れる。
「……っは、ここまでだ。…立てるか?」
烏間先生は息が上がっていた。
私もこんな超人と模擬戦闘をしてた訳だからまあ疲れてはいたが、こくりと頷いた。
「…っ、さすが、殺し屋…」
誰かがぼそりと言った言葉に、皆固唾を飲む。
あ、引かれた、かな。
殺せんせーには油断されて、皆には殺し屋としての仕事を見せる作戦は片方は成功していてターゲットはニヤニヤしていたが、片方は失敗した…
「…っ、凄いよ黒崎さん!」
「…ぇ」
思ってもみなかった反応に私は唖然とした。
「で、でも引かない?普通じゃないんだよ…?」
「それいったらこのクラスも普通じゃないよ。だってここは暗殺教室なんだから。」
「そっか…」
私は固まっていた緊張が解けたのか、一気に力が抜けてしまった。
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りなぷ(プロフ) - サヤさん» ありがとうございます!とても光栄です(泣)これからもよろしくお願いします! (2018年1月1日 23時) (レス) id: dcaaae020b (このIDを非表示/違反報告)
サヤ - この作品スッごく面白いです!ログインしてたら、絶対お気に入り登録するって位!幼少期に貰った物とかその他諸々 とてもこう…アイディア?が素敵だと思います!のんびりゆっくり、作者様のペースで更新頑張って下さい! (2018年1月1日 23時) (レス) id: fb5777db69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りなぷ | 作成日時:2017年12月30日 19時