幼き指輪の有効期限[暗殺教室]

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ダダダンとけたたましい音が飛び回る。

ターゲットはそれを縫っていくように避けていく。

「速い…」

目にも止まらぬ速さだ。

そりゃ何人もの優秀な殺し屋だって苦戦するものだ。

数分後銃声がやみ、カチャカチャと銃をしまう音が微かに聞こえた。

「ぬるふふふ、今日も欠席はなし、と…。素晴らしいですねぇ。」

ぬるふふと気味悪く笑うターゲットだが、黄色の丸い顔に落書きされたような顔は何処かゆるキャラを想像させる。

「失礼する。」

私は合図があるまで待機するように指示され、烏間先生はクラスに入った。

「おや烏間先生。どうしたんですか？」

「あぁ。今日から急遽転入してきた生徒がいてな。」

「ってことは…殺し屋とか？」

「そうだ。君たちと同い年だ。」

「俺達と同じ年で殺し屋、か…。」

「じゃあ早速だが、黒崎さん入ってきてくれ。」

そう合図を貰い、私は引き戸を開けた。

立て付けが悪いのか、少しつっかえる。

この暗殺に慣れたクラスの生徒でさえも同い年の殺し屋は珍しいのか、視線が痛かった。

そんな視線を振り切るかのように顔を上げると、いるはずのない彼がいた。

「どう、して…」

そう小さく呟き、足が震えた。

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