勝負の結末 ページ3
｢焦ったわお前、予想以上に粘りやがって｣
｢焦ってたなら顔に出してよね！｣
｢何がなんでも勝ちたかったんじゃ！誰が顔になんか出すかよ｣
｢あーもうズルい！！あと悔しい…！｣
｢…さ、A、俺の言うこと聞いてもらうで｣
｢くっ…！なによ、言ってみなさいよ｣
キッとゾムを睨みつけ、一応耳を傾ける。
｢Aからキスしてや｣
その瞬間、時が止まった。
｢私…から……｣
｢もちろん口にやで、付き合ってまだ1回もしてもらってへんもん｣
｢ほ、他のにしない？｣
意外と可愛いお願い事だったけど、心の準備というものが…。
｢いやこの為にさっきの勝負でどんだけ耐え抜いたと思ってんねん！｣
でも確かに私からしたことがないし、負けたら何でもする約束もしたし、私も勇気を出さなければ…！
｢分かったよ…頑張る…！｣
｢やったぜ｣
｢目、瞑って！｣
｢ん｣
目の前でゾムが目を瞑って待機してくれてる。
うわーまつ毛長い…
綺麗な顔してるぅ…
まじまじと眺めてしまい心拍数と共に難易度も上がっていくばかり
でもこのまま待たせてると目を開けちゃうかもしれないから、いけ！私！
目を瞑って、自分の唇を近づけた。
そんな勢い任せの結果、唇通り越して歯と歯がぶつかり合うアクシデントが発生し両者身悶えする羽目に。
｢いった…！！｣
｢痛い…！｣
｢ちょっ、おま、頭突き食らったんかと思ったわ｣
｢ぶふふっ…！んな訳ない…！｣
｢ﾌﾞﾌｯなにわろてんねん｣
｢ゾムだって笑ってるじゃん！ていうか、私っ、唇切れた…ふふふっ無理おかしい！｣
｢え、切れたん！？笑ってる場合ちゃうやろ見してみ！｣
｢最悪な流れすぎて！笑わずにはっふふ！｣
｢あ、ほんまや血が滲んどる！｣
｢ほんとごめんね！ゾムは、血ぃ出てない？｣
｢俺は、なんともないけどA痛そやな｣
｢大丈夫だよ｣
｢いや、ペ神とこ行こ！あかんわ｣
｢大袈裟な！｣
私の腕を引っ張るゾムの顔は、本気で心配してて、不覚にもキュンとした。
こんなダメダメな彼女なのに、ゾムってほんとに優しいんだから参っちゃう。
私も、もう少し素直になって、ちゃんとゾムに貰ってる以上の愛を返せるようにならなくちゃ！
｢ゾム、治ったらリベンジさせてね｣
｢あたりまえやん｣
ーENDー
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あいまいアイン(プロフ) - 久々に読み返しにきました！何度見てもニヤニヤが止まりません... (4月9日 11時) (
レス) id: cc2cd4c541 (このIDを非表示/違反報告)
ねこ丸(プロフ) - チェリーさん» (ゆ、遺言…だと！？) ありがとうございます！嬉しくて溶けます…！あとお返事遅れて申し訳ない…！！(土下座) (2020年8月30日 18時) (レス) id: 65cc5437ad (このIDを非表示/違反報告)
チェリー - 最高でした(遺言) 可愛さで語彙力溶けましたわ… (2020年3月4日 11時) (レス) id: 8ac09bc0e3 (このIDを非表示/違反報告)
ねこ丸(プロフ) - mo4さん» う、うれしい…！！ (2019年9月22日 20時) (レス) id: 62bd964a7d (このIDを非表示/違反報告)
mo4 - か、かわいいかよ… (2019年9月21日 19時) (レス) id: c8f50611df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねこ丸 | 作成日時：2019年5月2日 12時
