歯医者に行きたくない ページ16
とりあえずスマホを取り出して、電話をかけた。
フリだとバレる気がしたのでほんとにかけた。
番号をちゃんと確認してこないところは、多分ゾムのガバ。
｢あ、予約を取りたいんですけれども｣
話してる最中にゾムと目が合って、目が合ったまま電話を続ける。
なんか脅されてるみたいで妙に緊張するけど、電話は、すぐに終わって切ることが出来た。
｢これでいい？｣
｢ええよ、偉いな〜A！｣
｢よし、じゃあもう網から出てもいいよね｣
｢せやな、許したるわ｣
｢出るのにゾムの許しがいるんですか｣
｢当たり前やん｣
ゾムの手を借りてなんとか絡まった漁網から脱出し、服についた埃を手で叩き落とした。
｢はぁ…まったく強引なんだから｣
｢この網使えるわ｣
｢二度と使うな！じゃあ私部屋に戻るからね！ついてきたらコロス！｣
｢殺すなんて物騒やな、誰に似たんや｣
｢どう考えてもゾムでしょ｣
｢ﾋﾊﾊﾊﾊﾊ！俺か｣
なにを嬉しそうに笑ってんだか！
ともかく私は、早々にその場を去った。
｢ゾムに近寄るのは、暫く控えとこう｣
｢あ、Aさん、さっきの意味不明な電話なんやったんですか｣
向かいからショッピくんに声をかけられた。
｢ショッピくん！！凄い偶然！会えて良かった！｣
｢間違い電話かと思ったら永遠ひとりで喋り出すし、何がしたかったんですか｣
｢これには、深くも浅くもない訳があるんだよ〜ここじゃなんだから、来て！｣
キョロキョロと辺りを見渡し、誰もいないことを確認してショッピくんの手を引く。
私の部屋も危ないし、ショッピくんの部屋にでもしよう。
｢さ、好きにくつろいでね！｣
｢いやここ俺の部屋ですよね｣
｢細かい事は気にしないで、私はゾムから隠れられる最適な場所を選んだ迄だから｣
｢まぁいいですけど、今度は、なにやらかしたんですか｣
｢やらかしたって、君ね。まぁいいや実は、｣
私は、ことの経緯を話し始めた。
虫歯があること、歯医者に行きたくないこと、なのにゾムに捕獲されたこと、そして歯医者に電話することを強いられたこと、誤魔化す為に歯医者じゃなくてショッピくんに電話をかけたこと、その電話を独り言で乗り切ったことなどを話した。
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あいまいアイン(プロフ) - 久々に読み返しにきました！何度見てもニヤニヤが止まりません... (4月9日 11時) (
レス) id: cc2cd4c541 (このIDを非表示/違反報告)
ねこ丸(プロフ) - チェリーさん» (ゆ、遺言…だと！？) ありがとうございます！嬉しくて溶けます…！あとお返事遅れて申し訳ない…！！(土下座) (2020年8月30日 18時) (レス) id: 65cc5437ad (このIDを非表示/違反報告)
チェリー - 最高でした(遺言) 可愛さで語彙力溶けましたわ… (2020年3月4日 11時) (レス) id: 8ac09bc0e3 (このIDを非表示/違反報告)
ねこ丸(プロフ) - mo4さん» う、うれしい…！！ (2019年9月22日 20時) (レス) id: 62bd964a7d (このIDを非表示/違反報告)
mo4 - か、かわいいかよ… (2019年9月21日 19時) (レス) id: c8f50611df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねこ丸 | 作成日時：2019年5月2日 12時
