vs G ページ1
※ゴキと戦います。
｢ゾムぅぅぅぅぅ！！！ゾムゾムゾムゾムゾム！！！！｣
ーガチャッバタン！！！
全力でドアを開け閉めし、ゾムの部屋に転がり込んだ私は、布団に包まってガタガタと震えた。
｢な、なん、なんやねん！！｣
尋常じゃない私の震えっぷりにゾムも慌ててる。
｢出た！出たの！私の部屋に！奴が！！｣
｢出た？なんや、霊でも出たんかこんな真昼間に｣
｢あ、私霊は、信じてないんで｣
｢そこは、冷静かよ。なんか腹立つなぁ｣
｢ゴ、ゴ、ゴ、ゴキブリが出たの！｣
｢アッ、ご愁傷さまデース｣
｢ちょっと助けてよぉ！！｣
｢嫌に決まってるやろ！ゴキブリやぞ｣
｢男のくせに情けない！｣
｢フン、なんとでも言いな。俺がそんな挑発に乗ると思ってるのか。煽りは、逆効果や｣
｢ゾムってかっこいいなーイケメンだなー！｣
｢なんやその大根芝居｣
｢どっちに転んだってダメじゃん！！｣
とにかく私は、自分の部屋には絶対に戻らない！
奴がいなくなったと確信が持てるまでは、絶対に！
｢今日は、ゾムの部屋に泊めてもらって〜明日は、トントンあたりに頼んでみようかな、でその次の日は〜｣
｢なに勝手にプラン立てとんねん｣
｢だって無理だよぉ！私ゴキブリがいる部屋でなんか寝れないよ！みんなが私の寝泊まり許してくれないならもう大先生の部屋に無理矢理住み着いてやる！｣
ちなみに大先生に拒否権は、ない！
｢それは、アカン！！いいかよく考え直せA！大先生やぞ！【自主規制】とか【自主規制】されても知らんぞ！｣
｢大先生でもゾムには、言われたくないと思う｣
｢せやろな｣
｢突然の真顔！｣
やめて吹いちゃう。
って、笑ってる場合じゃないんだよなぁ…
｢はぁ〜〜〜…(クソデカため息)｣
憂鬱だ…憂鬱でしかない。
今頃ヤツは、どうしてるんだろうか…
自由に部屋を飛び回っているんだろうか
食べこぼしでも探しているんだろうか
想像してから更に気が沈んだ。
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作者名：ねこ丸 | 作成日時：2019年3月26日 13時
