好きになるなんてありえない話【JM】 (ページ3)

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慰めページ3

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意外と久しぶりな感じもしないこのマンション。

慣れたようにインターホンを押して、
彼が出ると、いつも話してた彼には何があったかすぐにわかったみたいで、すぐにエントランスのロックを解除してくれた。

こんな時間だけど、彼には彼女と言える彼女なんているわけないから。

エレベーターに乗って上へ上がって、“パクジミン”と書かれたドアの前で止まって、もう一度インターホンを鳴らした。

『うわ、思ってたより…』

「…なに。」

私の顔を見るなり、驚いた表情を見せたジミン。
そんなにひどいのか。

『まあ、はいって。』

「ありがと。」

部屋に入って、私がソファに座ると、目の前のテーブルに置かれたウイスキー。

こういうときにちゃんとお酒出してくるのもジミンっぽい。

『飲むでしょ？』

ウイスキーを見つめていた私を見て、確認するように聞いたジミン。

もちろん、とでもいうように、私はすぐに頷いた。

隣に座ったジミンを確認して、乾杯した私たち。

ウイスキーを流し込むと、さっきの出来事が回想のように頭の中にでてきて、またすぐに涙が溢れてくる。

「わたし、ちゃんと、自分からいったんだよ、別れたくなかった。」

涙を拭きながら、さっきの出来事を思い返すように、ジミンに話した。

『頑張ったじゃん。ほら、元気出して。』

「はぁ、もうやだ、」

私はずっと真剣だったのに。