好きになるなんてありえない話【JM】 (ページ2)

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別れページ2

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ガチャ、と音を立てて、こんな時間に当たり前のように帰ってきたドユン。

「ドユン、」

「疲れたから、ちょっと待って。」

わりと長い間一緒にいたのもあってか、ドユンを見て、やっぱりかっこいい、と思ってしまったのも束の間、バックをソファに放って、洗面台へと直行した彼。

なに、あの態度…。

「…別れよ、私たち。」

こんなセリフ、人生で言うことなんてないと思ってた。

「えっ？」

さすがにこれには彼も驚きを隠せずにいた。

どうしよう、別れたくない。
別れるのいやなのに。

でも、さっきの態度を思い出して。あんなのありえない。

ふう、

「もうここには来ないと思う。今までありがとね。…ばいばい」

あー、やばい。こんなとこで泣くな、私。

泣きながら家出るとか、未練あるって言ってるようなものじゃない。

目に溜まった涙がバレないように、急ぎ足で、事前にまとめていた荷物を持って家を出る。

あぁ、追ってこないんだな、なんて後ろを振り返って情けないことを考えながら、現実を突きつけられた気持ちになる。

ほんと、この1年半はなんだったの、返してよ。

はあ、。

やばい、泣けてくる。