【祝完結】そして彼に惹かれていった【再始動番外編】

惹かれた＿34【人形】 ページ34

「うわあぁぁ！！」


新ステは無事に終了し、各アイドルは解散していった

俺たちBTSはHNヒョン

いや、今はゼルヒョンに会いに来た

すると、その廊下の突き当たり、ゼルヒョンの楽屋で没頭の悲鳴が聞こえたのだ

何事かと思った

みんなその場に固まって動かずにいた

するとハッとしたホソクが「もしかしたらゼルヒョンに何かあったのかも！」と走り出した

その言葉の通りの出来事があったらと思うと気が気でない

近くにいたジニヒョンの腕を掴み、一緒に走り出す

長男次男の年上が年下を引っ張っていかないと

こういう時はリーダーのナムジュンだって流石にこわいはず

逆に怖くない人もいないけど


「ユ、ユンギ⁈」

「いくらホソクだって怖いでしょうに。ここは年上が出る幕でしょう」


そうだね、と話を飲み込んでくれたジニヒョン

俺はそれにさすが長男、と呟いてスピードを上げた

ギリギリホソクに追いつき扉を開けようとした手を牽制する

ここは俺たちに任せろ、と


「みんなを頼んだ」

「ユンギヒョン、ジニヒョン…わかりました」


後から追いかけてきているあいつらももうすぐこちらに着く

悲鳴が上がったということは中で何かしらが起きているのだ

こんな大人数で入っていい場所でも、ひとりなんていう少人数で入っていい場所でもない


「ユンギ、いくよ」


いつもの雰囲気はどこへやら

ジニヒョンのかっこいい長男モード発動

これには俺らみんな頭が上がらない

それどころか全て託したくなるのだ

そこに指名されたっていうか引っ張ってきたんだけど

名前呼ばれるのってすごい嬉しいんだよな

はい、と頷いてドアノブに手をかけた

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