【d!】続落ちた先には…【異能パロ】

奮う力は君のため ページ11

「うふふ。私ね、未来が読めるの。だから数秒後のあなたの動きはお見通しなのよ。」

女が放つ蹴りがショッピさんの鳩尾にヒットした。

「ショッピさん…っ！」
「ッ…大丈夫や！」

ショッピさんのカウンターの蹴りは突然避けられた。
「いくら屈強な男が相手でも私に攻撃を当てられなければ意味はなさないでしょ？」

そのまま銃弾がショッピさんの足に当たる。

「逆にどんな小さな攻撃でも何度も当てられれば確実にダメージにはなるの。」

ダンッ、また一発確実にショッピさんに当てられる。

「大丈夫。あなたは殺さないわよ。私の大事な被験者(かわいいひと)なんですもの。」

私は思わず机の後ろから飛び出す。ショッピさんが驚いたように息を飲んだ。

「許さない…！」

怒りが人を強くするとはよく言ったものだ。私は女に殴りかかる。女もまさかの私の攻撃に気づかなかったようにそのまま頰を殴られた。そのまま女の髪の毛に掴みかかる。まだこの間まで平凡の高校生だった私は喧嘩の仕方だって分からない。加減も知らない。そんな中で無我夢中で女の髪を引っ張った。

「いったい…何すんのよこのクソ女がァ！」

女は地を這う悪魔のような声を出し私を押し倒す。女の髪の毛が数十本抜け私の指に絡み付いた。女は先ほどまでの余裕をどこへやったのか私を鬼の形相で殴りつける。

「わた、私は今まで誰にも打たれたことないのにこのクソ女ッ！お前は絶対に許さないからな！！！」
「…あんたなんかこっちだって許さないッ！！」

ペッと唾を吐きつける。
さらに顔を真っ赤にした女は私の額に銃口を向けた。

「アッハッハ！！私の顔に唾まで…！死ね、クソ女！！」
「あんたが…ッ…ねッ！！」

私は女へ力の限り抵抗する。大柄な女であるが私が抵抗するとは思っていなかったらしい。手首を掴み銃口を逸らすことに成功する。しかし女もすぐさま私の首を掴みさらに抑えにかかってきた。

「グッ…」
「観念しなさい。クソ女」

グググ、と私の首が圧迫される。呼吸が苦しい…。けれど女の後ろにかかった影を見て私は笑う。女の脳天目掛けて振り下ろされたバール。女は間一髪のところで避けた。その避けた先を読んだかのように拳が降りかかり鈍い音が倉庫に響き渡った。

「！！ ハハハ、さすが…戦闘組織"我々だ"ね…」

攻撃を仕掛けたのはショッピさんだった。

「ゲホッ…ゲホッ…！しょっぴ、さんッ！」
「隊長として、これ以上情けないところは見せられんからな」

未来のその先→←鬼ごっこは終わり

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