64. ページ14
バレてしまったらしょうがない。
『朝、すこーしだけ熱あったんだけど、今はどれくらいか分からない。』
病院では37.9℃だったけど、今はどうなってるか分からない。これは本当。
「…ちょっと来てください」
手を引っ張られて向かった先は私の部屋。
「入っていいっすか？」
『う、うん…』
確か散らかってはいなかったはず…
ーーガチャッ
中に入ると、早々に体温計を見つけて手に取り、ベッドに腰かけた彼。
そのままケースから体温計を引き抜き、熱を測ってみてと渡されるのかと思ったら、どうやら違うみたい。
『？』
彼がどうしたいのか分からなくて首をかしげていると、手招きされたので素直に彼のところへ向かったのは良かったが。
『…何これ』
「熱測った後ごまかさないようにするためです。」
『この体勢になる必要ある…？』
今の体勢はというと、ベッドに座っている彼の膝の上に背中を向けて座っている状態。
後ろから抱き締められてて、熱のある私の力ではどうやっても抜け出せない。
『ちゃんと熱測ったら言うから、貸して？
…って、や、ちょっと！』
体温計を奪おうとしたら、なんと私の服の襟元から体温計をするりと入れてきた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 355人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Mb(プロフ) - 2 も面白くて更新楽しみまってます！ (2019年11月26日 13時) (
レス) id: a5a838fa6e (このIDを非表示/違反報告)
ぴっぴ(プロフ) - ちびこさん» コメントありがとうございます！やっぱりコメントしてもらえるのって嬉しいものですね…涙 更新頑張りますのでまた楽しみにしていてください！ (2019年11月19日 21時) (レス) id: a3c3cbe532 (このIDを非表示/違反報告)
ちびこ - いつもドキドキキュンキュンしながら読ませてもらっています(^^)これからも楽しみにしています！ (2019年11月18日 21時) (レス) id: f12084b7be (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぴっぴ | 作成日時：2019年11月10日 23時
