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入学式から3日。学校はまだ授業は始まっておらず、学活で教科書が配布されたり、クラスの組織や委員会決めで終わる1日が続いた。そのため、幸運なことに左隣の緑間くんとは、全く喋ることはなかった。

今日も午前中に実力テストをした後、午後に委員会があるだけで、すぐに下校できるため、関わらなくて済むだろう。

ここ2日間、家に帰ると、妹は相当仲が良いのか、「高尾くん」の話ばかりしてくる。対する私は、数人話せる子は出来たが、連むまでの仲にはならなかった。まあ、友人関係の形はそれぞれだ。私は最低限話せる人がいればいい。

そんなことを考えていると、いつの間にか実力テストは終わっていた。




先ほど説明した通り、午後からは委員会が開かれることになっている。委員会に所属していない生徒は、そのまま部活に行くか、下校するだけだった。

しかし、私はじゃんけんで負けてしまい、委員会に所属してしまうことになった。しかも、風紀委員というこれまた面倒くさそうな委員会にだ。

(はあ、本当に面倒くさい……何もないといいなあ……)

そんなことを考えながら、風紀委員会が行われる2年生の教室へ入室した。




初めての委員会だったからか、仕事内容について話されるだけだった。役割分担などについては、また来週再び委員会が開かれ、その時に決めるらしい。それはそれでダルいけど。

さて、私は今日こそ、ちゃんと部活見学に行かなければならない。どの部活に入部するのかまだ決めていないからだ。

(正直、文化部ならどこでもいいけど)

なんて考えながら、いそいそと筆箱等を鞄にしまっていると、いきなり後ろから声をかけられた。

「お前、橋本じゃねえか?おい、先輩にはちゃんと挨拶しろって言ったろ」

振り返ると、ライムイエローの髪色の男が立っていた。どうやら先輩らしい。だがしかし、私はこんな高身長の先輩とは初対面である。

「あの、すみません。どなたですか?」

「は?お前、先輩なめてんのか?ったく、高尾といい緑間といい、今年の1年はどうなってんだよ。先輩への礼儀ってもん、知らねーのか?」

色々決めつけてくる先輩に少しだけイラついてしまったが、緑間という名前を聞いて本格的に苛立ってきた。

「はあ……あの、私は確かに、橋本ですけど……人違いですよ」

「あ?なに訳のわからねーこと言ってんだよ」

話は通じなさそうだった。

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設定タグ:黒子のバスケ , キセキの世代 , 緑間真太郎   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:ぷよぷよぷよん♪ | 作成日時:2022年4月22日 14時

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