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閉じ込められてどれくらい時間が経ったのだろう。まだ一時間は経っていないだろうが、とても長く感じた。
最初の方はドアをガチャガチャやっていたが、どれだけ音を出しても人はやってこないと実感してやめた。
ドアに体当たりをして開けるのを試みるも無理で、ただ体力を消耗しただけだった。しかも思い返すと、この扉は内開きだった。どっちみちこちらからは開かないと気づき、諦めた。

「あっつ……」

それにしてもこの部屋は暑かった。準備室なので、無論エアコンは付いていない。教室の部分にはあったが、生徒が来ないため、冷房はついていない。ゆえに、隙間からでさえもクーラーの恩恵に縋れない。

ただ暑い、密閉された空間に閉じ込められているのみだった。汗がありえないほど大量に流れてきて、制服がビチョビチョだ。

教室にいる時は渇きを感じなかったため、あまりお茶を飲んでいなかった。今になって、しっかり水分補給をすべきだったと後悔する。

コンビニへ向かった3人が、熱中症にならないか心配していたが、むしろ今危険なのは自分の方だった。

体が熱を放出し、汗をかいて冷やそうとしてくれているものの、部屋が暑すぎて、再び体が温まってしまう。体を冷やす水などを摂りいれることもできないため、体に熱がこもるばかりだった。

また、意識はハッキリしているが、少しだけ頭がボーッとしてきた。

熱中症の初期症状かもしれない。3日後にやる保健のテスト範囲なので覚えていた。保健はいい点が取れるかもしれない。

(意識が朦朧として、倒れたら危ないんだっけ……)

(というか、本当に誰も来なかったら、どうなるんだろう……)

私は驚くほど冷静だった。というか、案外呑気なのかもしれない。

私は、とにかく体力を消耗しないよう、壁にもたれかかって座っていた。

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設定タグ:黒子のバスケ , キセキの世代 , 緑間真太郎   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:ぷよぷよぷよん♪ | 作成日時:2022年4月22日 14時

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