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自己紹介は進み、次は隣の彼の番だった。

(ここから先、深く関わる気はないけど、一応クラスメイトだし、聞いておこう)

他の子の紹介の時は、体ごとそちらへ向けて聞いていたが、隣の彼の時は耳だけ傾けることにした。

「緑間真太郎だ。好きな食べ物はおしるこ。毎朝の日課は、おは朝占いを見てその日の運勢とラッキーアイテムを調べることなのだよ」

そう言って彼は軽くお辞儀をし、自己紹介を終える。淡々と済まされたが、他の人よりも拍手が少し大きかったのは気のせいだろうか。だが、そんなことはどうでもいい。

自己紹介をする際、好きな食べ物は固定だったが、そのあとの内容は自由だった。

好きな食べ物だけ言って終える人もいたし、好きなタイプはでんきタイプだとか訳のわからないことを言っている子もいた。

私は、隣の彼と必要最低限関わらないという意志を持ち、自由回答で「嫌いなものは占い」と言った。

そんな私の宣戦布告を、彼はしかと聞き入れたとばかりに、自由回答をわざわざ「毎朝の日課はおは朝占いを見ること」と言った。

必要最低限の関わりしか持たない。
自己紹介は互いの利害が一致した瞬間だった。

(はぁ……入学初日だけど、もう席替えしたい)

当然無理だとは分かっているが、占い好きの者と近くにいるのは、嫌で嫌で仕方なかった。

(1、2ヶ月の辛抱……我慢しよう……)

私はそう自分に言い聞かせ、ため息をついたのだった。

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設定タグ:黒子のバスケ , キセキの世代 , 緑間真太郎   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:ぷよぷよぷよん♪ | 作成日時:2022年4月22日 14時

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