episode 24 ページ25
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織田さんと別れてから急いで脱衣場に戻ってくると、てっきり既にお風呂に入っているとばかり思っていた潔子さんが、まだ服を着た状態ですりガラス越しにお風呂場の方をじっと見つめていた。何だか潔子さんの様子が少しおかしい様な気がする。まるで何かに警戒しているみたいな。
微動だにせずお風呂場の方を凝視している潔子さんは私が戻ってきた事にも気がついていないみたい。「潔子さんどうかしましたか？」と言って潔子さんに呼びかけると、潔子さんはあからさまに肩をビクつかせて「ビックリした…」と私に視線を移した。
「お待たせしてすみません。もう先に入ってると思ってました。さっきずっとお風呂場の方見てましたけど、どうしたんですか？」
「うん……上手く言えないんだけど、“誰か”が居るような気がして……」
「え？」
潔子さんの話によると私が洗顔料を取りに戻った後、潔子さんは先にお風呂に向かおうとしていた。だけど服を脱ぎかけたとき、すりガラス越しにお風呂場の方で“誰か”が横切ったように見えたらしい。本当に誰かがそこに居たの、と潔子さんが小さく呟く。その様子から見ても嘘をついているようには見えない。
でもこの民宿の中で女性となると私と潔子さん、そして佐藤さんしかいない。ここに泊まっているのも私達バレー部員だけだし。他のお客さんがいるわけない。
「佐藤さんですかね？」
「……ううん。違うと思う。だってその人、“普通に”歩いてたもの」
「あ、そういえば佐藤さんは腰も曲がっているし、歩きづらそうでした……」
「そうなの。だから向こうに居るのは誰なんだろうって思ってたんだけど覗いてみる勇気もなくて……」
「……覗きますか？」
「そうだね。いつまでもこうしてられない」
私と潔子さんは横並びになり、合図と同時にすりガラスの扉をガラッと開いた。
「──……誰もいない、ですね」
「そんな、だって確かに……！」
お風呂には誰もいなかった。お湯の水面は揺れていないし、シャワーを使った痕跡もない。
潔子さんは信じられないという表情で呆然と立ち竦む。とりあえずお風呂には入らないといけないので、固まっている潔子さんに「速くお風呂済ませちゃいませんか？」と声をかけてすりガラスの扉を閉めた。
「なんで誰も居なかったんだろう……」
潔子さんの吐き出すような声。なんて声を掛けたら良いのか分からず、私は何となく視線をすりガラスの方に向けた。
「……あれ、」
──今、誰か通りませんでしたか？
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スピカ - 私もハイキューサーチに行っても見れませんでした…どうすれば見れますかね？ (4月19日 13時) (
レス) id: 75e3caad72 (このIDを非表示/違反報告)
白楊(プロフ) - ハイキューサーチに行っても見れませんどうすればいいですか？ (3月10日 22時) (レス) id: 9084a50d79 (このIDを非表示/違反報告)
えむ - フェルマーさん» ありがとうございます！ (2021年6月26日 10時) (レス) id: e4b21374ad (このIDを非表示/違反報告)
フェルマー - えむさん» 作者様じゃないですが、HQ★searchと検索して1番上に出てくるランク集を選択します。そこでまたHQ★searchを選択しallを押します。すると240件くらい出てきます。そこで「嘘吐き女の、」というタイトルをクリックすると読めますよ！分かりにくくて申し訳ありません、 (2021年6月25日 19時) (レス) id: 6452396e63 (このIDを非表示/違反報告)
えむ - コメント失礼します！調べても出てこないのですがなんと調べたら出てきますでしょうか？？ (2021年6月24日 20時) (レス) id: e4b21374ad (このIDを非表示/違反報告)
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