episode 23 ページ24
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待ちに待った晩御飯の時間。何時間も歩き回っていたせいで足はヘトヘトだし、お腹も空いていたのでご飯が輝いて見える。いただきます、と手を合わせて早速食べる。
やっぱり最初は白米から。日本人と言えばお米！ 白米こそが至高の食べ物……！
一人で食べていたらもっとがっついて食べていただろうけど、今は他にもたくさん人がいるので落ち着いてゆっくり食べるのを心がける。一部の人は高校生か疑わしいくらいには食い散らかしているけど。
咀嚼して、飲み込んで、今度は別のおかずを食べようと前を向くと、真正面にいた宮治さんとバッチリ視線が合った。ピタリ、とお互いに動きが止まる。
治さんも白米を食べていたらしく口の中にまだ残っているようで、リスのように頬がパンパンに膨らんでいた。……あ、口元に米粒もついてる。
何となく視線を逸らせず、とりあえず小さく会釈すると、治さんはごきゅんっと口の中にあったものを飲み込んだ。そして私から視線を逸らさず自分の近くに置いてあったキュウリのぬか漬けの入った器を私に向けて差し出すと、「これ、ほんまお米に合うで」と薄く笑みを浮かべて言った。
「ありがとうございます……！」
「かまへんかまへん」
──この人はきっとお米を愛する者同志だ。
私の中でここに来るまで治さんに対して若干あった苦手意識が、あっという間に消え失せていた。
そして晩御飯の時間も終え、今度はお風呂の時間。この民宿はお風呂が二つあるらしく、男湯と女湯で別れている。民宿なのにお風呂二つとか豪華だな。男湯の方は学年ごとに入るらしい。女湯は私と潔子さんしかいないので広々と使わせていただきます。
私は着替えなどを持って潔子さんと一緒に脱衣所に来たのだが、部屋に洗顔料を置き忘れてしまったことを思い出した。潔子さんに「先に入ってて下さい。すぐ戻ります！」と言って、小走りで部屋に戻り、今度こそしっかりと手に洗顔料を持って女湯に向かう。
その途中、織田さんと出くわした。
織田さんは手に中くらいのダンボール箱を抱えており、私と鉢合わせると「これからお風呂？」と話しかけてきた。私は「そうです」と言って頷き、織田さんの手にしているダンボールについて問うた。
「これね、俺の……なんだろ、大事なもの？ 旅行の戦利品？ みたいなやつだよ。良かったら今度見せてあげるね」
じゃあごゆっくり、と微笑んで織田さんは立ち去る。私も潔子さんを待たせているのを思い出し、再び急いで女湯に向かった。
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スピカ - 私もハイキューサーチに行っても見れませんでした…どうすれば見れますかね？ (4月19日 13時) (
レス) id: 75e3caad72 (このIDを非表示/違反報告)
白楊(プロフ) - ハイキューサーチに行っても見れませんどうすればいいですか？ (3月10日 22時) (レス) id: 9084a50d79 (このIDを非表示/違反報告)
えむ - フェルマーさん» ありがとうございます！ (2021年6月26日 10時) (レス) id: e4b21374ad (このIDを非表示/違反報告)
フェルマー - えむさん» 作者様じゃないですが、HQ★searchと検索して1番上に出てくるランク集を選択します。そこでまたHQ★searchを選択しallを押します。すると240件くらい出てきます。そこで「嘘吐き女の、」というタイトルをクリックすると読めますよ！分かりにくくて申し訳ありません、 (2021年6月25日 19時) (レス) id: 6452396e63 (このIDを非表示/違反報告)
えむ - コメント失礼します！調べても出てこないのですがなんと調べたら出てきますでしょうか？？ (2021年6月24日 20時) (レス) id: e4b21374ad (このIDを非表示/違反報告)
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