episode 14 ページ15
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「あの、結局『クチナシ様』って何なんですか？ 正直あの祠……なんか気味が悪かったし」
「角名、その言い方はあかんで」
「だって……北さんは思わなかったんですか？」
「思ってもそれを口に出すのはちゃうやろ」
獣道を抜け、さっきまでいた場所に戻ってくると、皆がどこか安心したようにため息をつく。そういえば行きとは違って帰りは皆口数が少なかったような…。
そんなとき稲荷崎のMBの角名さんが冒頭の言葉を発した。そしてそれを咎める稲荷崎の主将の北さん。
角名さんの言う通り、ここにいる人は皆あの祠を見て「気味が悪い」と思っただろう。だけどそれをこの集落の住民である織田さんの前で言うのはマズイと北さんは判断したのかもしれない。
北さんから冷たい視線を浴びせられた角名さんはグッと口を引き結んで、俯いてしまった。
だが、角名さんの言葉を受けた織田さんが発した言葉は意外なもので、
「そうだよね。やっぱりそう思っちゃうよね」
と、まるで“自分もそう思う”と言いたげなニュアンスを含んだ言葉だった。
「この集落に伝わるクチナシ様の伝承。皆にも教えてあげたいんだけど、その伝承を口にしていいのは“集落の
「そうですか……分かりました。わざわざありがとうございます」
──この集落に伝わる『クチナシ様』の伝承。
確かに怖いけど、織田さんが伝承を教えられないと言った時は少しだけ残念だと思った。
いや……残念というか、知らないといけないような気がしたのだ。
だけど織田さんはその肝心の“集落の長”の家がどこかとかは全く口にしない。この話の流れだったら教えてくれてもいい気がするんだけどなぁ。
何か言えない事情、もしくは、言いたくない事情でもあるのかな……。
「……教えて貰えるかは分からないけどね」
「えっとそれはどういう……？」
織田さんの顔に憂愁の影が差す。武田先生が反応を伺うように問いかけると、織田さんは酷く寂しそうな声音で事情を話してくれた。
「俺はこの集落の人達から嫌われてるんですよ。“よそ者”だって。……だから皆さんもあまり集落の人に関わらない方が良いかもね。何言われるか分からないからさ」
よそ者。
私達にその言葉が適するのは分かるが、どうして織田さんまで…？
あまりにも悲しそうな織田さんに、それ以上の事は聞けなかった。
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スピカ - 私もハイキューサーチに行っても見れませんでした…どうすれば見れますかね？ (4月19日 13時) (
レス) id: 75e3caad72 (このIDを非表示/違反報告)
白楊(プロフ) - ハイキューサーチに行っても見れませんどうすればいいですか？ (3月10日 22時) (レス) id: 9084a50d79 (このIDを非表示/違反報告)
えむ - フェルマーさん» ありがとうございます！ (2021年6月26日 10時) (レス) id: e4b21374ad (このIDを非表示/違反報告)
フェルマー - えむさん» 作者様じゃないですが、HQ★searchと検索して1番上に出てくるランク集を選択します。そこでまたHQ★searchを選択しallを押します。すると240件くらい出てきます。そこで「嘘吐き女の、」というタイトルをクリックすると読めますよ！分かりにくくて申し訳ありません、 (2021年6月25日 19時) (レス) id: 6452396e63 (このIDを非表示/違反報告)
えむ - コメント失礼します！調べても出てこないのですがなんと調べたら出てきますでしょうか？？ (2021年6月24日 20時) (レス) id: e4b21374ad (このIDを非表示/違反報告)
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