結局こうなる ページ26
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一悶着あった後は飛雄も調子を取り戻し、不器用ながらに周りとコミュニケーションをとりながら伊達工相手に善戦していく。そして、最終的にお互いが4セットずつ取り合い、そこで練習試合は終わりを迎えた。
「なんかそっち騒がしかったみたいだけど大丈夫か？」
「大丈夫だよ！ てか黄金は前よりトスが安定してきてたよね！ それにブロックも凄く良かった」
「マジで！？ Aに言われるとスゲェ嬉しい！」
「あっ、どうせなら飛雄にも何かコツとか聞いてきたら？」
「あっそうする！ ありがとな！」
私に手を振りながら飛雄の方に駆け寄っていく黄金の姿を見送り、私も片付けのラストスパートに取り掛かる。パイプ椅子をしまっていたとき、床に映った大きな影が私のそばに近寄ってきた。
誰だろうと思い顔を上げると、そこには伊達工の新主将の二口さんが立っていた。今まで特に話したこともない人だったので、内心疑問に溢れている。
「お疲れ様です……？」
「おう、“生きる伝説”様もお疲れサマデスネ」
「……挑発しに来たんですか？」
これが初めての会話だというのに、まるで二口さんは試合の時に相手チームのエースをロックオンした時のような憎たらしい笑みを顔に貼り付けている。私も元とは言え、エースという肩書きを背負った身分だから、伊達工のブロックを見ているとたまに悪寒が走ることもあった。
二口さんは「黄金川から聞いたぜー？」と無駄にニヤついた表情でそんな事を言い始める。
思い当たる節が無く、首を傾げていると二口さんが先に話し出す。
「お前、擬似ユース合宿で黄金川達と一緒にウシワカを相手に試合したんだって？ しかもリベロポジだったのにセッター役をやるとかいう大層な作戦まで実行したみたいじゃん。やーっぱ烏野ってマネージャーまで揃いも揃って無茶苦茶なんだな」
「そんな余計なこと話さなくて良かったのに……！」
黄金が二口さんに話したのは擬似ユース合宿でやったあの試合のことだったらしい。口止めはしてないけど、そんなペラペラ話さなくても……。
しかも“セッター”という単語に反応した飛雄がやけに落ち着かない様子で私をガン見してきた。地獄耳かよ…飛雄。
「お前、いつコートに戻んの？」
「え？」
「だーかーらー本格的にバレー再開すんのいつからだって聞いてんだよ！」
お前のスパイク全部叩き落としてみたいわ、と言って愉快そうに笑う二口さんはやっぱり少しムカついた。
私がコートに戻る、かぁ……。
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ナノハナ - めっちゃ面白いです！私はこの話の続き、いつまでも待ってます！ (2月18日 21時) (
レス) @page41 id: 137f80559f (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - 文才が天才ですめちゃくちゃ好きです、、お時間ある時にまた更新お願いします！そしてもっとモテモテの荒井ちゃん見たいし欲を言えば全員との落ちなんかも見れたら嬉しいです笑更新楽しみにしてます！ (7月17日 16時) (レス) id: 5c55cc0d78 (このIDを非表示/違反報告)
Wing(プロフ) - 面白くて一気に読んでしまいました。続き楽しみにしてます! (2022年8月25日 16時) (レス) @page41 id: 8c6a1b2baa (このIDを非表示/違反報告)
( ･´ｰ･｀)どやｗ - こんな文才ほしいっ(ﾉД`)ｼｸｼｸ あ、とっても面白かったです！！（汗） 好かれる可愛さ！たしかにかわいいっニコニコしているっ＝天使 変な方程式ｗｗ 返信不要です (2022年7月2日 14時) (レス) @page41 id: 4e2cb1d965 (このIDを非表示/違反報告)
あくもん(プロフ) - うわぁぁぁぁぁ！！！！更新されてる！今回も素晴らしい話でした！これからも更新頑張ってください！いつまでも気長に待ってます！お身体には気をつけてくださいね！ (2022年5月15日 10時) (レス) @page40 id: cfb31e7c1d (このIDを非表示/違反報告)
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