生きる伝説、烏野に来た。

阻まれる ページ47

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翌日、再び練習が始まる。昨日と同じメニューでローテーションしていきながらひたすら相手校と試合をしていく。音駒と烏野がこの合宿で試合をするのは通算3セット目。ただ、昨日の2セット分のときは翔陽と飛雄がいなかった。果たしてどうなるか。
個人的には昨日研磨が言っていた灰羽君が気になる。背が高い上に手足も長い。試合を見る限り反射神経も悪くなさそう。……となれば、灰羽君が翔陽達の速攻を止めるのも時間の問題。

そう考えていた矢先に、翔陽と飛雄の速攻が完全にブロックされてしまった。まだ試合も始まってばかりなのに……！ 音駒はとんだ初心者が入ってきたなぁ……。まぁでも、レシーブもスパイクもサーブもまだまだ下手くそだけどね！！ うちの翔陽の方がまだ上手いぞ！！



「……なあ影山」
「ンだよ」




強くなる為には何かを変えなければいけない。

きっとその過程の中で、弱い者は強い者よりも切り捨てなければならないものは多いだろう。




「『ぎゅん！』の方の速攻 おれ……」




それを受け入れる者と、受け入れられない者。




「目え瞑んの……やめる」




淘汰されるのは、果たしてどちらだろうか。



第一部 完

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