生きる伝説、烏野に来た。

新マネ ページ42

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突然ですが、新マネージャーとして5組の谷地仁花ちゃんが部活に加入しました！
潔子さんがテスト勉強で忙しい中、1年生で部活に入っていない子達を当たってくれていたらしい。勿論、良い人がいないか心当たりを聞かれた時は私も新マネ探しを手伝うと言ったのだが、「Aちゃんはテスト勉強に集中してね」と言われてしまい見事撃沈。

そうです。何を隠そう、私は馬鹿です。いや、馬鹿というと語弊がある。“社会科”に限り、取り返しのつかない大馬鹿野郎なんです……。
社会以外の教科は普通にできる。むしろ数学とか化学は得意な方だし……英語はちょっと苦手だけど、平均点はとれる！ でも社会……社会だけは……中学の頃からいくら勉強しても点が取れなかった。


ーー「この“バカ4人”と“お転婆娘”抜きで烏野のMAXが発揮できるか！？ いやできない！」


澤村さんのその一言で私達の猛勉強が始まった。1年の中で頭が良い、と言えば進学クラスであるツッキーとグッチー。ただツッキーは翔陽と飛雄の面倒を見るので手一杯みたいだったので、私はグッチーにマンツーマンで勉強を教えてもらうことになった！


「じゃあ、この時代には何が起きたか説明してみてくれる？」
「なんか悪い人が悪いことして状況が悪いことになった！」
「……あ、あぁ、うん。そうだね……」


こんな感じでグッチーには毎度毎度迷惑をお掛けしています。今度アイスでも奢りたいと思っております……。
あと仁花ちゃん！ 仁花ちゃんも進学クラスで頭が良いらしく、グッチーに教えて貰えない時は彼女に教えて貰った。

最初は凄く挙動不審な感じで私と2人でいるときはずっと辺りをキョロキョロ見渡して怯えているような素振りだったから不思議だったけど後々その行動の意味を聞いたら、仁花ちゃん曰く、「Aちゃんの親衛隊に殺されるかもしれないから……」らしい。
え！ 私にファンとかいるん！？ 初耳！！

でもそれ以降は私と仁花ちゃんの中もぐっと縮まって、休みの日は2人で仁花ちゃんの家で勉強するような仲にまで発展した。なんかね可愛いの仁花ちゃん……。潔子さんとは違った魅力があるんです……。烏野のマネージャーは女神。異論は認めん。
あﾞ？ 私はどうなんだって？ 女神達と一緒にいるんだから女神に決まってんだろうがッ！！

賑やかになりつつある日々を過ごしながら、テスト本番の数日前を迎えた時、翔陽と飛雄から耳を疑う言葉が発せられた。


「牛島さんに会ったぞ」
「……へ？」

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