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幸福の偽装 ページ1










心が死んだのはいつだっただろうか、
記憶に真新しいのは虐めてきた同級生と、先生と……
そして私の“母親”。

数年前まで完璧な幸福だった我が家に異変が訪れた時は突然だった。
ある日父が失踪…ではない、そんな壮大な物語ではない。

唯、宗教に勧誘され教徒となり暴れて逮捕されただけ。



確か宗教の名前は“虚空教”とか何とか、何ともまぁ合理的でそれでいて神を必要としない教祖が絶対の組織なのだとか。

何故事件などを起こしているのに解散命令がくだらないのかとか、そういうのを裏サイトで調べた時に絶望したのを今も覚えている。

国家だけでなく世界、ましてや別世界まで浸透する組織“█████”の第二期生である教祖のバックは大きすぎたらしい。

かの有名な玩具会社の社長とか、魔界の吸血鬼に天使と思われる男、あとは救済者(メシア)とかいう3人組とか

言うて顔も本当の所属も分からないけれど。

無理に決まっていた、どうして父はそんなところに溺れたのなんか分からない。

でも母と私を捨てるくらいに父は虚空とやらに溺れてしまっていたらしい、悲しいことだ。


「 まぁ、元々そんなに父親好きじゃなかったからいいんだけどさ 」


そんなことを呟いてスクラップブックを閉じた。






母親がこのスクラップブックの存在を知って、激昂し私を殺そうとしているだなんて思いもしていなかったけれど。

両親には愛されていたかったなんて思って、私の意識の最後には辛そうでいて楽になれることを期待してナイフを振り下ろす母親の顔が見えた気がした。





























人が話す声が聞こえる


「んぁ〜?もしもしもちさん?」

「どうしたの不破くん、収穫はあった?」

「いやざんねんながら無いんですよそれが!!!!」

「エェ、月ノに叱られる!とか泣かないでくださいね?僕だって教祖の仕事と学業で忙しいんですから」

「すんません!でもまぁどうにかなるんで任しといてくださいよ!」


電話しているのだろうか、病院では無いだろうし一体此処は…?

あ、この男電話を切った


「おはよぉAちゃん、俺の事わかる?」

『なん、私の名前知って……!?』

「ごめんごめん、少しだけ調べさせてもらっちゃった」






“ これからよろしくね俺の姫 ”

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落ち椿 - 暗い系とか愛重い系大好きなので1話で引き込まれました!相手がfwくんっていうのもいいですね✨更新楽しみに待ってます! (5月24日 19時) (レス) @page1 id: 5a9946419b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:櫻李 | 作成日時:2023年5月21日 15時

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