6+∞でHiHi Jets Ⅶ (ページ32)

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湧｢A？｣

昔のことを思い返していれば成長した湧が目の前で私の顔を覗いていた。

湧｢どうした？｣

｢出会った時のこと、思い出してた。｣

颯｢あ、湧が喧嘩売った時！｣

｢そうそう。懐かしいよね。｣

湧｢あぁ、もうそれは忘れてくれ…｣

恥ずかしい、と頭を抱える湧に俺は止めたもーん！と笑う颯太。
とっても微笑ましい。

｢でもその時湧が私に絡んで来なければね。｣

颯｢きっと今の俺らってないよね。｣

湧｢それに関しては昔の俺を褒めたい。｣

｢よくやったなぁ〜〜っ！！！って？｣

湧｢まじでそう！｣

颯｢けど今年の夏はお互い別だよね。｣

湧｢Aの誕生日行けねぇのかぁ｣

｢でもいいことじゃん。お互いに単独で出来るんだよ。｣

サマステとサマパラ、私たちは別のライブ。
毎回のように誕生日が被れば来てくれたり、誕生日に行ったり。
今年は生憎それが叶わないけど叶わないことはグループとしてありがたいことだから。

ふたりと色々話していたら気付けばもう20時を過ぎていた。

｢もうこんな時間。｣

湧｢そろそろ帰るか〜。｣

颯｢だね。帰ろ。｣

｢あ、そう言えば今日YouTube忍者だよね？｣

湧｢俺ら出てるわ。｣

｢なら私の家泊まり来なよ。家で見よ。｣

颯｢まぁっじ？久しぶりじゃん。｣

颯太はお母さんに連絡するーと電話を始め、湧も連絡入れるわと携帯を取り出していた。

こうやって入所日を迎えられたのもきっとジャニーさんのおかげなんだろうな。

私をジャニーズとして残らせる道を作ってくれたジャニーさんには感謝しないといけない。

私は改めてジャニーさんへ感謝した。

次の入所日を迎えたら10年目になる私たち。
この8年間は3人とも沢山苦労したけれど
9年目もお互いに笑顔でいっぱいの年にしようね。

8年間ありがとう。
9年目もよろしくね。

大好きな同期ふたりの成長をいつも見せてくれてありがとう。