道標 ページ27
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side S.I.
俺らはどうしたらいいんだろうな、その言葉には意味はなかった。
俺は俺だし、HiHiはHiHiだ。
4人で活動してた時もHiHiのスタイルは守ってきたつもりだった。
目的地もなくネオンの光る街並みをただ歩く。
全員の歯車が噛み合っていないことは感じている。
俺らは俺らなりの壁にぶち当たっては全員でぶち破ってきたけど、今回に限ってはぶつかっているのはAちゃんだ。
Aちゃんの気持ちが分かる、なんてそんな簡単に言えないからこそ俺らはもどかしい思いでいるんだってことも分かってる。
イヤホンから流れる音楽。
そのリリック。
他人の痛みなんて 誰も分からない
周りの目から逃れられない
くだらない比べ合いには good bye
未来は不安定不確定
まるで今の俺らやAちゃんのことを言ってるみたいだ。
HiHiに加入する前のAちゃんのことは分からない。
だけど、一緒のグループになってからは俺らの道標。
グループでの仕事の時は俺らが俺ららしく騒げるように回し、
ひとりで仕事に行く時は毎回のようにHiHiのことを話す。
HiHiであることを誇りに思ってくれる。
誰かが暗闇で立ち尽くしている時は一筋の光となり、
誰かが奈落の底で這い上がれなかった時ははしごをおろし、
誰かが後ろへ倒れそうな時は支えていたAちゃん。
全てを助けるわけじゃなく、あくまでも答えは自分で見つけてねと言わんばかりの行動が俺らのことを思ってくれていたと感じている。
泣かせたくはないけど、弱音は吐かせたい。
共有できることは共有したい。
痛みを分かち合うことは出来ないけど
痛みを和らげてやることは俺らにもできる。
俺は途方もなく歩いていた道を引き返し、目的地を決めて歩き始めた。
誰も俺なんか見てなかった、そういう時もあったけど今は違う。
少なくとも俺の事をHiHiは見てる。
HiHiの事を俺は見てる。
そうなればやることはひとつしかない。
目的地へ向かい歩いていた時、携帯から流れていた音楽が止まり、電話が来たことを伝える。
ディスプレイに表示されている名前は珍しいやつからの電話。
イヤホンを外し、携帯を耳に当てる。
『よー、どうした？』
＿＿お疲れ様です、猪狩くん。
『なんかあった？風雅。』
＿＿少し話したくて…、今大丈夫ですか？
『おー、少しだけならいいよ。』
電話をかけてきたのは風雅だった。
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くれいじー。(プロフ) - ｶﾘﾝさん» コメントありがとうございます。そしていつもご覧頂いているようで本当にありがとうございます。少し書き直しをしていたため、パスワードを公開しておりませんでした。作品紹介ページの最後にパスワードのヒントを記載しております。そちらからよろしくお願い致します。 (2021年3月3日 23時) (
レス) id: 417b7086e1 (このIDを非表示/違反報告)
ｶﾘﾝ - あの、ずっとこちらの作品を愛読させている者なのまた、パスワードをかけないことは難しいのでしょうか？本当に大好きな作品なので続編を早く見たいです。お手数をおかけいたしますがご対応よろしくお願いいたします。長文失礼しました。 (2021年3月3日 23時) (レス) id: 7ac2aae209 (このIDを非表示/違反報告)
ｶﾘﾝ - あの、ずっとこちらの作品を愛読させている者なのですが、パスワードは本当に作間君の呼び方と夢主の誕生日なのでしょうか？開かないため続編を読むことが出来ません。なのでパスワードを変えたのであればそちらを教えて頂きたく思っています。 (2021年3月3日 22時) (レス) id: 7ac2aae209 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くれいじー。 | 作成日時：2021年1月15日 2時
