6+∞でHiHi Jets (ページ21)

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side R.H

ジャニーさん。俺がAちゃんと会ったのっていつだっけ。ジャニーさんは言ったよね。Aちゃんはいつも頑張りすぎてしかも無意識に頑張る。同期の中でもお姉さんで優しくする側だから優しくされることが少ない。だから俺にAちゃんの中で1番優しい存在でいて欲しいって。
同じグループになってからは俺にいつもAちゃんのこと聞いてきてたよね。正直、少し嫉妬してたんだ。年上だけど後輩のAちゃんに。
一度だけ目にしたことのあるAちゃんがジャニーさんに甘える姿。これからは俺がその役割を担うから。
見守っててね、ジャニーさん。

side Y.T

ジャニーさんが亡くなった。その現実を受け入れられない俺ら。それ以上にAはこの状況を受け入れようと感情がぐちゃぐちゃのように見える。
最年長としていつも俺らを見守って、俺らが折れそうな時には寄り添ってくれて支えてくれていたA。
さっきも動き出すことが出来なかった俺ら5人に行くよと一言かけてくれた。
今も俺らの手前、感情を剥き出しにすることを我慢している。
今俺に出来ること、それはAに今ここで素直になれる場をつくること。
そっと近寄り、名前を呼んだ。
泣いていいよ、我慢しなくていいよという意味を込めて。
Aは今まで見たことないぐらいに崩れ落ちるように泣いた。
いい意味でも悪い意味でも何も言わなくても伝わる俺らの関係ってこういう時も存在してるんだな。
ジャニーさんを失ったAはこの先どういう風になるんだろうか、折れてしまわないか、俺はそれが一番不安だった。
離れてしまったら、放してしまったら儚く散って消えてしまいそうなAの肩を引き寄せ、俺はそばにいるよという意味で力を入れた手にAは自分の手を重ね強く握りしめた。
ジャニーさん。俺は絶対にAを放さない。
ジャニーさんが愛した藍染Aを今度はジャニーさんの何十倍も俺らが愛すから。