6+∞でHiHi Jets (ページ19)

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｢名前も知らないJrにファンレターをくれて、大きくなって名前を知れる日まで応援してくれる。そうやってもらった言葉は絶対に裏切れないんだ。だからどんだけ酷い言葉を言われても私は負けない。｣

｢あとはジャニーさんとの約束を果たすために今私はHiHiで生き残る。｣

作｢約束……？｣

｢うん。ジャニーさんに見たことない景色を見せるって約束したの。ジャニーさんは私にね、youの1番最初のファンは僕だから。1番最初のファンの僕を悲しませることがあったらジャニーズとして失格だし、1番最初のファンの僕を楽しませることが出来なければ他のファンを楽しませることはできないよ。って言ってきた時があったんだ。｣

｢だからその時、私は絶対に悲しませないし、見たことない景色を見せるって言ったの。｣

｢約束したからには誰にも負けない。ジャニーさんが与えてくれたHiHiで私はジャニーさんの見たことない景色をとりにいく。そのためには何があっても何も言われても、HiHiから抜けろと言われても絶対に抜けないし、死ぬこと以外HiHiのためなら何でもする。｣

｢HiHiはジャニーさんがくれた初めての居場所だから。追加メンバーだとしても守りきるって決めたんだ。｣

そうやって言うとAちゃんはネックレスを握り、HiHiの元へと行った。

あの時首からかけていたネックレスは今も変わらず仕事で外さなきゃならない時以外は四六時中つけている。きっと今握っている物もネックレスで、そのネックレスにはジャニーさんとの思い出があるのだろう。

暫くしてジャニーさんが待つ病院につき、病室へと向かう。

病室へ入り、ベッドに横たわっているジャニーさんを見てまだ寝ているだけなのではないか。そう錯覚する。
しかし、治療のために使われていたもの全てが撤去されていることを見た時、我慢していたもの全てが壊れた。

病室の中に響く泣き声。
優斗もはしもっちゃんも瑞稀くんもガリさんも泣いていた。
俺の前に立つAちゃんの顔は見れなくて、今どんな表情をしているのかはわからないが肩が微かに震えている。

泣いてる。

後ろ姿でも伝わるAちゃんが泣く姿。
俺らには何も出来ず、ただジャニーさんが亡くなったという現実を受け入れようとするしかなかったのだ。