ネンレイのカベ (ページ10)

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滝｢とりあえず時間は限られてるんだからHiHiはリハを始めてください。安嶋さんは少しこちらで話をしましょう。｣

優斗がジャニーさんにずっと話していたのを止めるように滝沢さんが指示を出す。

喜｢You、貝好き？｣

｢あ、はい……｣

じゃあこれあげるとポッケから大量に出てきた貝柱。
驚きを隠せないまま受け取り、ここ座ってと椅子に誘導された。

喜｢youの話は彼から聞いたことあるよ。｣

ジャニーさんは優斗を見ながらそう放った。

喜｢僕の時代とは違うからさ。
彼に的確なアドバイスをしてくれて感謝しているよ。｣

｢そんな……恐れ多いです。｣

喜｢僕が育てた子がジャニーズ以外で尊敬してるって胸張って言える子がこうして目の前に現れるのはとても嬉しい。｣

サングラスの下で見にくいが少し目が笑った気がする。

喜｢さっき就活に悩んでると彼は言ってたね。youはどんな仕事をしたいんだい？」

｢マネジメントやプロデュースをしてみたいなと思っているのですがまだ明確なものは見えてなくて。｣

喜｢何年生？｣

｢3年になりました。｣

なるほど～と顎に手を当て何かを考えている様子のジャニーさん。
当たり障りのない返答だったはずなんだけどなぁ。
ぼーっとジャニーさんを眺めていた私に降りかかった一言

__________you、僕らと一緒に仕事しないかい？

この一言によって私は人生が変わった。