. 書き直し ページ38
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月日の流れには逆らうことが出来ず、梅雨は明け7月。
暑さも本格的になってきた。
私は今月から基本的にはHiHi Jetsと動くことが決まり、常に帯同していた。
この期間でハイエースの運転も任され、時々送迎も行うようになりバイト以上の仕事を任されている。
今日はサマステのセットリストを固め、本確定まで進めることを目標にしている。
猪「Island TVでの配信もあるから前半はソロもユニットも入れたいよな。」
瑞「7 MENもちゃんと出来るようにして……」
作「ZENSHINの前にはちょっとした寸劇を入れよう。」
涼「そうしたら、俺とガリさんのソロと瑞稀たちのユニット曲を前半に持ってきたら流れも掴めそうじゃない?」
優「そうだな。」
いつになく真剣な表情で話し合いを進める5人を後ろから私は眺めていた。
この後はテレビの収録があり確認は1時間しかできない。
猪「とりあえず流れを前半だけ確認しよう。Aさん、前で見てもらっていいですか?」
「わかった。」
バンクや太鼓は使えないが流れを確認するため、前半部分の合わせが始まった。
私は定点カメラをまわし、前から全体を見る。
気になるところなどをメモして後で何かあった時に使えるようにしておく、これはJrのリハを多方面で見てきて学んだことだ。
前半部分の通しが終わり、さすがに時間もないためテレビ局へと急いで移動する。
移動の中でも話はセットリストについてだった。
収録が始まってから間もなくした頃。
ブーブーブー
私の携帯に着信が入る。
相手は滝沢さん。スタッフの方に許可を得てスタジオの外に出て電話に出る。
「お疲れ様です。」
滝『A……________』
「え……」
滝沢さんの震えた声から伝えられたのは私でも衝撃の事実だった。
電話を切り、スタジオへ戻る。
スタジオの中ではSixTONES、SnowMan、TravisJapanに美少年、そしてHiHi Jetsが収録をしている。
この収録後に伝えること、それは彼らにとったらとても衝撃的できっと受け入れられない事実になる。
けど、伝えなければいけないことがある。
「ジャニーさんが亡くなった。」
という現実を。
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作者名:くれいじー。 | 作成日時:2020年4月23日 2時