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優斗side
「だってさ、やりたいことがあって辞めるなら文句なくない?」
「だりぃから辞める、単位取れねぇから辞める、そう言うくだらない理由で辞めるとか言ってるやつを引き止めたとこでなんともならないけど引き止めなくてもクズになるなら引き止めて大卒ぐらい取れよって言うかもしれない。」
「けど優斗はアイドルをしていく上で大学を続けるよりも仕事に専念してグループに還元しようとしてるなら、私は辞めてもいいと思う。」
「もちろん、まだたったの1年しか通ってなくて即決するのは早すぎるからちゃんと考える必要はあると思う。」
「もう少し考えてもいいんじゃないの?」
その一言と共にビールを飲み干したAさん。
この人は裏表なしに物事をはっきりということと
マネジメントを学んでいるから入学した時から尊敬していた先輩。
芸能界についてもそこら辺の人より勉強してて分かっているからこそ打ち明けた大学を辞めたいっていう一言。
たった1歳しか変わらないのに19歳と20歳ってデカい壁だなと思えるぐらいすんなり俺の心に入ってくるその言葉。
俺はそうっすよね、と一言零すしかなかった。
「んな暗い話より今日は沢山食べよう。先輩が奢ってあげます。」
店員さんに追加のドリンクと大量の料理を頼んだAさん。
こういう時でもさりげなく空気を変えてくれる男女の壁も年齢の壁もいい意味で感じさせないこの人に俺は尊敬以外の言葉が浮かばなかった。
そして、この時俺はHiHiにかけていきたい。
そう思えたんだ。
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作者名:くれいじー。 | 作成日時:2020年4月23日 2時