. ページ27
_
通しリハを1度終え、全員を集合させる。
「まず、全体的にリハだからだと思ってませんか。人数が多いから見えないところはある、だけどだからこそ、後ろがもっと俺はここにいると言わんばかりに気合いを入れ直してください。」
「歴とかぶっちゃけ見てる側からしたらどうでもいいです。ひとりひとりがジャニーズJrであって、ひとりひとりが少年忍者というグループに選ばれた人材です。自覚を持ってないように見える。大勢の中のひとりではなく、ひとりひとりが集まった少年忍者という意識を持ってください。」
そこから個人的に気になったところを抜粋して伝える。
「安嶋くん、稲葉くん、星輝くん。」
「「「はい」」」
「アクロバットに入る時、3人の位置関係はこのスタジオだからあの間隔なのか、クリエを想定してのあの間隔なのかどっちですか?」
秀「クリエを想定してです。」
「そうしたら狭すぎる。そしてタイミングバラバラ。身長差があるし、到達点が違うからこそタイミング、回転速度、そういう所を合わせないとただ回れる子がただ回っているだけにしか見えない。それと檜山くん。」
檜「はい。」
「側宙前の助走、1歩分減らすかスタートを1歩分下げた方がいいと思う。」
檜「わかりました。」
「次、バンドメンバー。高校生組に対して中学生組の余裕が無いように感じるからもう少し余裕を持てるように練習を詰めてください。バックバンドではないからこそもっと見られていることを念頭に置いて見られているから見返す、そういう意識を持つこと。」
「あとはバトン。回転速度、高さ、バラバラです。さすがに人数がいるからこそきっちり合わすのは厳しいかもしれませんがもう少し合わせられるように全員が意識をすること。高さの基準を決めてそこに合わせに行くようにしてみてください。あと、トスの前に下げる人下げない人が見受けられました。」
「少しやってみます。バトン貸してもらいますね。」
口だけでは伝わらないバトンを実際に投げてみる。
肩から下げるパターンと肘から下げるパターン。
肩から下げると腕の動きが大きくなり、軸がズレる。
トスの回転には劣る可能性もあるが人数が多いからこその全員のタイミングが必要になる。
「このように、動かすところを変えるだけで見え方が変わります。わからないことや聞きたいことがあれば来てください。それでは各々、自主練へ入ってください。」
「「「「「はい!」」」」」
381人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「HiHiJets」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:くれいじー。 | 作成日時:2020年4月23日 2時