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優斗 side
優「おはよう。」
Aさんと別れてから1時間。
稽古場に着いた。
稽古場は空気が重たい。
リハが始まって2時間たっても心ここに在らず、っていうメンバーがチラホラ見受けられる。
『HiHi Jetsはクリエの公演があって、目の前にファンの方々と会う機会があるのに焦ってどうするの?その状況で最高のパフォーマンスができるの?』
ついさっきAさんに言われたことが頭によぎる。
このままじゃだめだ。
そう思った俺は音源を止めた。
猪「おい、優斗。急に何止めてるんだよ。」
優「皆、心ここに在らずって感じだよ。このままリハしたところで意味は無いと俺は思う。」
俯く作ちゃんと瑞稀くん。
んじゃぁーさ、とはしもっちゃんが声をあげた。
涼「今日はこの辺にして、皆でご飯でも行こっか。腹が減ってはリハはできないっていうじゃん?」
猪「腹が減っては戦ができぬ、な」
瑞「いや!時間がもったいない!やろうよ、リハ。」
涼「瑞稀、たまにはいいじゃん?」
な?と瑞稀くんをなだめて着替え始めるはしもっちゃんに納得がいかなそうな瑞稀くんだったが仕方なさそうに着替え始め、少し早いが全員リハを終えてご飯を食べに稽古場を出た。
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ご飯屋さんへ向かう道の空気も重たく、誰一人として口を開くことはない。
何食べようかな〜、肉?ガッツリ肉行こう〜、といつも通りのテンションでいるのははしもっちゃんだけだ。
こういう時のはしもっちゃんは気付いているのかはたまた何も考えていないのかわからないけど正直助かる。
いつもお世話になっている焼肉屋に俺らは入った。
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作者名:くれいじー。 | 作成日時:2020年4月23日 2時