ネンレイのカベ (ページ17)

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LINEを開くとM.Iの文字。
すぐ思い浮かぶようなこのイニシャルの知り合い……

考えてみたが頭には浮かばない。

トークを実際に見てみると
思いがけない人物だった。

M.I井上です。お疲れ様です。優斗から連絡先を貰いました。

M.I今まで失礼な態度をとっていたのに今日は教えてくれてありがとうございます。

M.Iまた機会があればお願いしたいです。

まさかの井上くんからの連絡でとても驚いた。
相手はタレントだし、しっかりと返事を考えないと。

あじま。お疲れ様です。わざわざご連絡を下さりありがとうございます。

あじま。お気になさらないでください。

あじま。そう言っていただけることはとても嬉しいのですが私はあくまでただの学生で滝沢さんの元で学ばせていただいている身なので…。

M.Iですよね!気を遣わせてしまってすみません。今日は本当にありがとうございました。

おやすみなさいと返事は不要ですのスタンプを送ってくれた井上くん。
最初、敵対視されていたのが少し緩和されたのかなと思うと同時に何かに焦っているようなそんな気がした。

｢まぁ、私が気にしたところでか。｣

とりあえず優斗には許可なしで連絡先を教えたことにお説教だな。
優斗に連絡をしようとLINEを開いた時に秀が私を呼んだ。

秀｢Aちゃーん。｣

｢何～？｣

秀｢平塚と黒ちゃんも来たいらしいんだけど時間的に危ないし、駅まで車出してくれない？｣

危ないって思うなら呼ぶなよ……と思う反面、集まれる時には集まりたいよなぁと思った私は二つ返事で頷いた。

｢どうせみんな夜更かしするんでしょ？お菓子とか買いに行くからみんな乗りな。｣

車に乗りこみ最寄り駅まで車を走らせた。