. ページ13
_
あれから1時間。
リハを進めていくHiHi Jetsに意識が完全に奪われた。
ローラーをはいているとは思えないアクロバットにキレのあるダンス、そしてローラーだからこそ行えるスピード感のあるフォーメーションチェンジ。
心が完全に躍る。
猪「とりあえず、今日はこれくらいで。」
そして、猪狩くん。
最年少ながらパフォーマンスの指示は彼にあるらしい。
少しでも違うと思ったら直しを入れ、他のメンバーが振り入れをしている時に自分は次のブロックの振りを考える。
これでまだ高校生。
侮れない。
優「Aさん!どうでした?」
水を飲みながら声をかけてくる優斗。
正直な気持ちを伝えた。今思っていたことを全て。
「……ほんっとうにすごい。心が奪われたよ。」
優「でしょでしょ!!ガリさんってすごいんだよ。今日はダンスメインだったからあれだけど、瑞稀くんは歌がとっても上手くて、さくちゃんはなんでも出来る、はしもっちゃんはギターもできるんだよ。」
メンバーのことで意気揚々とする優斗に思わず笑がこぼれた。
「みんなのことが大好きなんだね。優斗は。」
優「…まーね。」
照れたように笑う優斗があ!っと何かを思い出したかのように振り返った。
優「瑞稀くん〜、スタジオまだ使えるよね?」
瑞「……?うん、大丈夫だけどなんで?」
優「Aさん、久しぶりに踊ってるの見せてよ!」
「……は?」
急に何を言い出すのかと思えば何言ってんの?
「いや、優斗。ここどこか分かってる?ジャニーズの稽古場。一般人が踊ってもいい場所じゃないの。」
ほら、猪狩くんの顔みてよ。
しゃしゃんなって顔してるから。
さすがに諦めるだろうと思ったら目を輝かせているのは優斗だけじゃなくて作間くんや橋本くん、そしていつもとは違う興味の目を向ける井上くんだった。
優「ガリさん以外は良さそうだよ?」
作「正直めちゃくちゃ見たいです。」
涼「ダンス出来るんですか?」
瑞「……少し興味あります。」
チラッと猪狩くんを見るみんな。
猪「…………っだぁ!!わかったよ!」
少しだけっすよと猪狩くんの許可を得たところで優斗があれを見たい!!!と騒ぎ出した。
「あれ?」
優「俺が初めて見たやつ。サークル勧誘でソロやってた!」
「あー……。わかった。携帯から音源流してもいい?」
俺やりますよと作間くんが言ってくれたので携帯を渡し、音源を流して踊り始めた。
381人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「HiHiJets」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:くれいじー。 | 作成日時:2020年4月23日 2時