始動 ページ11
__________you、僕らと一緒に仕事しないかい?
ジャニーさんの衝撃的発言から約1ヶ月。
あれから私は滝沢さんの元で仕事を教えてもらっていた。
平日の大学がない時、そして土日は基本的に滝沢さんについて行く日々。
正直、大学に入ってからこんなに充実している日々は初めてで毎日刺激を受けている。
もちろん今まで楽をして生活なんてありえないけれどキラキラした世界の裏側を学ぶのはとても楽しい。
桜も花びらが散り、葉桜になりかけた4月後半。
4月末から始まるジャニーズJr4グループの単独公演、ジャニーズ銀座。
ありがたくも私自身この公演に少し携わらせてもらえるということで各グループのセットリストを文字起こししていた。
その作業も終盤に差し掛かった頃、部屋のドアが開いた。
滝「安嶋。どうだ?進んでいるか?」
スーツを着こなした滝沢さんが差し入れのコーヒーを持って声をかけてきた。
ありがたくいただき、作業状況を伝える。
滝「学校終わり2日で終わらせたのか…初めてにしては上出来だ。今日HiHiがリハをしているからメンバー分だけ持って行ってくれるか?」
「わかりました。」
頼むよ、と一言いうと颯爽と次の仕事へ向かう滝沢さん。
「忙しそうだなぁ、やっぱすげぇわ。あの人。」
この1ヶ月、身近で滝沢さんの仕事を見てきただけでも忙しさや凄さを痛感していた私は滝沢さんの背中を見て呟いた。
とりあえず資料を持って行くため私は作業部屋を出た。
滝沢さんについていたこの1ヶ月、私は優斗含めHiHi Jetsのメンバーとは会っていない。
久しぶりに顔を合わせるということで少し緊張もあるが稽古場へと向かっていた。
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作者名:くれいじー。 | 作成日時:2020年4月23日 2時