夢のあと（完結）

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上「A！」






「なおくん…」





まるで遠距離の恋人との再会みたいで自分たちでも笑ってしまう。






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上「A、マジでやんの？」









「うん、決めた」








上「…そっか」








なおくんとよく行く、それでいて翔平には知られていない居酒屋に移動した。









なおくんは何とも言えないような顔をしていたけど、仕方がない。









多分私が逆の立場でもそういう反応をしたと思う。







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上「剛にも言わないつもり？」






「…」




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松「そんなの許さないからな、A」








「！！！」お兄ちゃん、









上「ごめん、俺がAにできることを考えたら、まず剛に話すしかないと思って」









「…どこまで話したの」








松「大体聞いたよ、というか話してもらった」







なおくんは気まずそうに、でも私を心配そうな目で見つめている。









松「俺たち兄弟じゃんか、なんで、」話してくれなかったんだよ、









「…‼」









お兄ちゃんはつらそうな、苦そうな顔をしていて、









(好きな人たちにこんな顔をさせる予定じゃなかったんだけどなあ。)





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