夢のあと（完結）

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翔平目線






『ショウヘイ、そろそろ行くぞ、』




大『わかった』







僕は去年のオフにアメリカに行きを決め、ありがたいことに試合にも出させてもらっている。






今日は本拠地での試合だからいつもよりファンが多い気がする。









そう思いながらキャッチボールをしていると、









『なあ、あれ日本人？』





大『どれ？』









同僚の目線を追っていくと一人の日本人がいた。









もしかして、Aとかだったりして。








なんて最近日本人の女の人を見ると、つい思い出してしまう。





(まあ、いるはずはないんだけど)





例えばAは剛さんによく似て肌が白くて、








笑うとリスみたいにニコっと歯が見える。









(かわいいんだよなあ、)








だから似た特徴を持った人を見かけるとつい目で追ってしまうようになった。









・









大「まさか、ね」






試合を観にに来たであろう日本人の女の人は確かにAに似ているけど
第一赤ちゃん連れだったし、ここにきている可能性は低いからAではないだろう。







(今どこでなにをしているんだろう)







あれから結局彼女も出来ずにズルズルとAのことを引きずっている。









こっちに来てからは一年目ということもあり余計に野球専念していて考える暇もなくて。





(ちょうど一年がたとうとしているからAだと思ったのかもしれない)









Aがいなくなった日から一年がたとうとしていた。









『次行くぞ、』



大『ああ、』わかった









一瞬彼女と目が合った気がした。






でも向こうもこっちもサングラスをしていたから、はっりきとは分からないけど。









それに、









・








(口が「しょうへい」と言っていたのは気のせい？)









なぜか彼女のことが頭の中に残った。





・

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