夢のあと（完結）

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？「Aさー、まじでそれでいいわけ？」









がやがやと周りの音量が大きいため、少し大きめの声を上げられ余計にドキッとしてしまった。







「じゃあなおくんだったらどーするっていうの？」







東京での学会があり、たまたま鎌ヶ谷で次の登板への調整をしていた上沢さん(私はなおくんって呼んでる)と飲むことになった。




ちなみにファイターズは今福岡遠征中なので翔平はいません。





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上「だって、大阪三連戦ほぼ毎日来てて付き合ってないんでしょ？？」






ギロリとこちらを睨むなおくん。あんまり怖くないけど、苦笑いしてしまう。







上「泊まりに来てるのに、ハグ以上ないとかマジ意味わかんねーよ！」






俺なら絶対手ぇ出す！ってそんな大声で言わなくても…まあ、ちょっと変わった関係だな、とは思うけど。








上「いや、ちょっとじゃない、」かなりだ







アイツまじヘタレだな...なんてぶつぶつ言ってビールを飲み干した。









「唯一翔平のとこを全部話しているなおさんに実は話してないことがあって、」





上「え、なになに」









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「あのね、実は＿＿＿」









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居酒屋を出るころには二人とも重い雰囲気がどこかにあって。








それはもちろん私が話したことが原因なんだけど、








上「…送ってくわ」新幹線で帰るんだろ？






「ありがとう」






ふたりとぼとぼと駅に向かう。






しばらく何も話さずにただひたすら歩いた。








飲みすぎているのか、歩くのがやけに遅い。







けど、遅く歩いている理由は別にあるともわかっている。









上「クサイ言い方しか思い浮かばんけど、俺はAの味方だから」









「うん」ありがとう









上「剛の妹であり、俺の妹みたいな存在だから何でも言えよ」これからも









「…また連絡するね」





やっぱりなおくんに言ってよかったって思う。





モノマネとか、ギャグとかやっちゃうキャラだけど、
真面目に話を聞いてくれて、真剣に考えてくれる。





二番目のお兄ちゃんみたいな、









大切な存在








(そろそろ前に進まなきゃなあ)

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