夢のあと（完結）

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「お兄ちゃん元気？」







大「ああ、剛さん最近スタメン多いから緊張しまくりでさ、」こないだもさ、









私、松本Aは大谷世代で松本剛のひとつしたの妹。
高校生の時は鎌ヶ谷にも西武球場や関東でやる試合には
よく足を運んでて、そこで知り合った。







４年前に大学進学のために関西に引っ越し、
そのまま大学院に進学しているためまだ関西にいるというわけだ。







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大「剛さんに言ってるの？」





お兄ちゃんの面白い話で笑っていた翔平が、ふと真剣な顔つきになった。





「ん？」なんのこと？








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大「いや、俺がこうやってAに会ってること」









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少し歯切れの悪そうに、呟く彼からは、あまりこのことをほかの人に知られたくないような雰囲気を感じた。






なんだか私が人に言えないような、良くない存在であるかのように感じられて
ちょっと傷ついた。







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「言ってないよ」







大「そっか」







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そういった彼の少し安心した様なさみしいような、
複雑な顔をしていて彼の考えていることは相変わず分からないな、と思った。







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小さな小さなすれ違い








(気づこうともしていなかった？)






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