169:始まり ページ4
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子供たちの声で、閉じていた瞼を開けた
周りを少し見渡す。身体も自由に動けるし、視覚も聴覚も大丈夫みたい。
「な、なんでここにAがいるんだよ！」
「？」
パッと横を見ると、唖然とした顔をしたコナンくんが立っていた
その後ろにはいつもの子供たちと蘭ちゃんもいる。
「A！久しぶりに会えてよかった！
ゲートに並んでるの見えたから、追っかけてきちゃったの。園子のこの参加バッジを貰って」
「A、さん？
どうしたの、さっきから固まってるけど.......」
「あ、いやまさかいるとは思わなくて.......て、あれ声が、」
「良かったあ.......声、出るようになったんだねA」
「いやまだ声は出せなかったんだけど.......この空間だと出るみたい」
どうして？現実とは違う空間だからかな.......
これだと、ちゃんと会話が成り立つから面倒は無くなるけど
「いくら身体の感覚があるからって、結局この空間はゲーム。
現実とはかけ離れている空間だから、声が出るようになったんじゃない？」
「哀ちゃんの言う通りかも.......ありがとうね哀ちゃん。」
「.......最近、とても暗い顔をしている事が多いって江戸川くんから聞いてたから.......Aさんのこと心配でした。」
「そっかあ.......そうだよね、私のせいで迷惑を掛けちゃってるんだもんね」
「？いや迷惑とかじゃ＿＿___」
『さあ、ゲーム初体験のみんな。ゲームの始まりだよ！』
哀ちゃんが何か言っていた様だったけれど、ノアズアークというやつに、声をかき消されてしまい聞こえなかった。
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作者名：*Sumomo* | 作成日時：2020年5月8日 9時
