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「さっきの...」
まだ何も入れてないコップを持ちあげて
思い出したみたいに
ちょっとコップのふちを
指でスゥっとなぞって
「Aが
俺じゃない誰かと
そういうことになる、とかさ」
言いながら、ぐぅっと
コップを持つ手に力が入ったのが見えたから
その行動に身構えて
一瞬、ひゅっと音がして
平野くんに聞こえてしまいそうなくらい
息を小さく吸い込んでしまう
「それが例えば、俺もいいやつだ
って知ってる
石川だろうと、廉だろうと、ジンだろうと」
そこまで言うと
ちょっとうつむいて
ちょっと困ったみたいに
目が泳ぐ平野くんの珍しい姿
「Aを
他の誰かに取られてたまるか
って思ったし
気が狂いそうなくらい
歯止めがきかなくなる自分に」
口をむぅっと横に結んで
珍しく、キッと音がしそうなくらい
正面からはっきり
いや、文字通り
ほんとにハッキリと
私を見据えたかと思うと
「俺自身が１番びっくりしたわ」
言いながら
困っちゃうよね、ってかわいく笑って
そのときにはもう
ほんとよく見る
いつもの、ほんっとにいつもどおりの
私の大好きな平野くんだった
「私も、ももちゃんと
ほんとになんかあったのかと思った」
「でも、だまされなかったね」
「本当に最後の最後
迷いに迷いに迷ったところで
最終的に選んだ自分の決断が」
「白...だった？ｗ」
そう
そうだね
平野くんは「白」だと思った
平野くんはももちゃんと
そんなことするはずがないがないと
果てしない演技力と
おびただしい数のウソの上塗りと
横並びといってもいいくらいの
プロ集団のキンプリ劇場
ウソがウソでかためられて
それこそあんな迫真の演技
見せられたらさぁ
正直、あんなん誰でも迷うって
でも、、、
「最後に私の中の、ど真ん中に居座ったのは
平野くんはそんなことやらない、っていう」
「知識と経験？ｗ」
なんか難しい話みたいになってきたね
かわいく笑う平野くんに
これだけは伝えておきたかったのは
「ううん、違うの
カンだね、カンｗ」
「カン？」
「そう、勘
平野くんを好きで
平野くんしか見てない自分の勘が
平野くんはしない、って
そう言ってた」
ね、笑っちゃうでしょ？
最後に頼ったのが
結局、自分の勘なんて
でもね
絶対あってる、って
なぜか自信しかなかったのよ、私
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ゆの（KP）(プロフ) - りよさん» ありがとうございます、よかったらまたのぞいてやってください、他にもいろいろ書いてますんで (7月7日 21時) (
レス) id: 7ef6f46172 (このIDを非表示/違反報告)
りよ(プロフ) - はじめまして。裏は見れそうにないので、こちらの更新楽しみにしています！ (7月7日 1時) (レス) @page15 id: 65be4ed974 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆの（KP） | 作成日時：2023年6月26日 18時
