小さな点と点は今繋がり円になる４ (ページ8)

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『ひゃあっっっ』

勇太「うーわっ、びっくりしたー」

とんでもない程大きな雷音がしたかと思えば乗っていたエレベーターが激しくガタンと揺れ、止まってしまった。

『え…？止まった？』

全ての電気が消え、停電したことを理解した。

勇太「だね…停電したっぽいね」

『え、どうすればいいのこれ。』

勇太「だいぶ近場に落ちたんだろうね」

勇太が呼出ボタンを押しても反応は無くて、どうすればいいのか分からない状況になってしまった。

勇太「とりあえず助けが来るまで動けないね、これ」

『やっぱそうだよね…撮影、間に合わないね』

勇太「いや、今それどころじゃないでしょ(笑)」

停電してしまったけど、まだ19時前でギリギリ外の薄暗い明かりで保たれている。

勇太「雨、止む気配ないなこれ」

『わっまた光った』

ゴロゴロと雷の音が響き渡り、たまにドカンとドデカい音が鳴る度エレベーターが少し揺れる。

別に雷が怖い訳ではなかったけど、この状況であの爆音はさすがに私もびっくりした。

勇太「Aのトイレ、待ってて良かった〜(笑)」

『ね、勇太が先行ってたら私一人でここに閉じ込められてたんだもんね(笑)ありがとね』

勇太「Aを一人にしないで良かったよ(笑)」

『一人だったらテンパってどうなってたか想像つかないよ(笑)』

エレベーターに乗る前、まだ撮影時間に間に合うからと言って私は1階のトイレに寄っていた。

実は朝からお腹が痛くて、アプリを確認したら丁度アレが来る日でいつ来てもいいように朝からアレは付けていた。

車でスタジオに向かっている途中、アレが来たのが分かって少し気持ち悪くなった。

新しいものに付け替えようと思い、勇太には先に上がっててと伝えてトイレに駆け込んだ。

なのに優しい勇太は待ってくれていて、一緒にエレベーターに乗り込んだらこんな事になってしまった。

勇太「A？大丈夫？」

『…え？』

勇太「お腹、痛い？」

『え、なんで…』

勇太「車乗ってる時からお腹さすってたし…」

勇太の目線が私のお腹に移動した事で無意識に片手でお腹をさすっていたことに気が付いた。

勇太「大丈夫？座りな？」

『ううん、大丈夫。ありがと』

勇太「もしかして、女の子の日？」

『よく分かったね(笑)』

勇太「女の子はほんと大変だよね。こーいうのが毎月来る訳でしょ？」

『まぁね』

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