小さな点と点は今繋がり円になる４ (ページ47)

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紫耀と私を残して4人はログハウスの方へと行ってしまった。

『そんなみんなして行かなくてもいいのにね？』

紫耀「まぁいいじゃん。2人きりになれたんだし」

『いつでもなれるじゃん(笑)』

紫耀「こんなとこで2人になることなんて滅多にないでしょ？(笑)」

『それはそうだけど(笑)』

紫耀「ねぇA」

『んー？』

紫耀「大好きだよ」

『なに、(笑)』

紫耀「遅くなってごめん。」

『………何が？』

さっきまで笑っていた紫耀の顔が急に真剣な表情に変わり、私も紫耀の方に改めて向き直した。

紫耀「ほんとはもっと早くに言うべきだったんだけどね。なんか俺、今の関係に凄い甘えてて…。」

『う、ん……？』

紫耀「今までの二人の時間は一切無駄じゃないし、無かった事になんか出来ないしする必要もないんだけど。ちょっと改めたいなと思って」

『え……な、に？離れようってこと…？』

紫耀「違う違う。ほんとはすっ飛ばして今すぐにでも俺と結婚して欲しいと思ってる。でもそれは、俺もアイドルっていう立場でそう簡単にはいかないから…でもいつか絶対俺の奥さんになってもらうからそれまでの間、俺の彼女で居てください…！」

『………へ？』

紫耀「今までちゃんと言葉にしてこなくてごめん。不安にさせてごめんね？」

『え？待って待って』

紫耀は椅子から立ち上がり、地面に膝まづいて小さな箱を取り出しこちらに向けた。

『ちょっと待って』

紫耀「世界で1番Aの事を愛しています。俺と付き合ってください。」

『ねぇ待って……やだ』

紫耀「それはなんの涙？」

気が付くとボロボロと涙が溢れ出していた。

『嬉し涙、かな？』

紫耀「今までも、これからも、俺の彼女で居てくれる？」

『ｸﾞｽﾝｯ…遅いよバカ』

紫耀「ごめん。」

『ずっと、私って紫耀のなんなのかなって思ってた。都合のいい女なのかなって。でもそれ以上に、私の事を愛してくれて…大事にしてくれてるのが痛いほど伝わってたからあんまり考えないようにしてた…ｸﾞｽﾝｯ』

紫耀「うん。」

『紫耀の彼女になりたい。』

紫耀「俺も改めてAの彼氏になりたい。」

『紫耀………』

紫耀「…これ。結婚指輪買うまでの間、これ付けて？」

紫耀は膝まづいたまま、パカッと箱を開けた。

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