小さな点と点は今繋がり円になる４ (ページ36)

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わーわー泣いてる私を宥めるように沙耶はずっと背中をさすってくれていて、それが心地良くて段々2人の声が遠のいていった。

光「え、寝た？(笑)」

沙耶「赤ちゃんか、(笑)」

光「でもやっぱり不安なんだろうね」

沙耶「でもそれを吐き出す場所が無かったんだもんね。辛かったんだね、きっと」

ローテーブルに突っ伏したまま眠る私を他所に沙耶とひかちゃんが話していると玄関の開く音がした。

沙耶「紫耀帰ってきたのかな？」

光「ぽいね」

ガチャ

紫耀「ただいま〜」

「「おかえり〜」」

紫耀「あれ？Aは？」

沙耶「お宅の姫は泣き疲れて寝ちゃったよ(笑)」

紫耀「えっ？泣いてたの？沙耶ちゃんと廉の事が嬉しすぎて？」

沙耶「いや、紫耀の事で」

紫耀「え、なに？なんで！？俺なんかした！？」

沙耶とひかちゃんは、紫耀の居るキッチンの方へと移動し3人でダイニングテーブルを囲んだ。

2人は私が泣いた経緯を紫耀に説明した。

沙耶「紫耀が悪いとかじゃなくて、ただほんとに不安なんだと思うよ。」

紫耀「そっか…」

沙耶「ちゃんと伝えてあげて？じゃなきゃあの子不安で死んじゃう」

光「ヲタクのAちゃんが蘇ってきたもんね(笑)」

沙耶「そうだよ、あの子何かあったらすぐ神宮寺に降りるって言い出すから(笑)」

紫耀「はぁ？なんでジン？」

沙耶「いや、ノリだよ？(笑)」

光「今日も勇太と浮気するって言ってたよ？(笑)」

紫耀「それノリでも笑えないね」

沙耶「絶対にしないとは思うけど、それくらい不安にさせてるんだよ、紫耀は。ここまで来るともう場所とかタイミングとかはどうでもいいんだよ。ただ一言言ってくれればそれでいいんだから。」

光「安心させてあげてね」

沙耶「Aを幸せに出来るのは紫耀しか居ないんだからね！」

紫耀「……ありがとう。」

『しょ……ぉ……』

沙耶「ほら、寝言でも呼んじゃうくらい好きなんだから。 (笑)」

光「ほんと、こんなに紫耀くんの事好きなのAちゃんくらいだよ」

紫耀「愛おしいな…」

沙耶「じゃ後は任せていい？私たちそろそろ帰るね」

紫耀「うん、勿論！ありがとうね2人とも。」

沙耶「早く安心させてあげるんだよ！分かったね？」

紫耀「はいっ！」

光「Aちゃんの事よろしくね。お邪魔しました〜」

沙耶「お邪魔しました〜」

紫耀「気を付けてね〜！」

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