小さな点と点は今繋がり円になる４ (ページ4)

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紫耀「ただいま」

『え？』

紫耀「さっき帰って来た時、A居なくて超不安だった」

『紫耀が先に帰ってくる事だってあるじゃん』

紫耀「うん。でも、俺Aが居ない家に帰りたくない。」

『…ん？』

紫耀「好き」

『どしたの？(笑)』

紫耀「Aの事が大好き」

『うん…私も好きだよ？』

紫耀「俺だけを好きでいて？」

なぜか紫耀はとてもか弱い声で突然そんな事を言い出した。

『紫耀だけが好きだよ？』

紫耀「ありがとう。ごめんな。」

『なんで謝るの？』

紫耀「ううん、なんでもない」

『……勇太の事？』

紫耀「………」

勇太の名前を出すと、腕を回す力が少しだけ強まった気がした。

紫耀「実はさっきジンとご飯行ってたんだ」

『そう、なんだ』

廉たちから聞いた事は内緒にしておこうと思い、あえて知らないフリをした。

紫耀「俺、正直ジンが怖い」

『怖い…？』

紫耀「うん。Aが取られちゃいそうで、怖い」

『取られちゃうと思ってるの？』

紫耀「思ってないけど、思いたくないけど。ジンが思った以上に本気だったから…」

『へぇ〜。私ってそんなに信用されてないんだ〜？』

ちょっと腹が立ったので少し意地悪っぽく言ってみた。

紫耀「えっちがっそうじゃなくて！信じてるよ！？」

『私の紫耀への気持ち、全然伝わってなかったんじゃん』

紫耀「いやいやいや！めっちゃ伝わってる！痛いくらいに伝わってる！」

紫耀は焦った表情で勢いよく身体を離し、私の両肩に手を添えた。

『ふふっ冗談冗談(笑)そんな焦んないでよ(笑)』

紫耀「でもちゃんと、Aの愛は届いてるから！安心して？」

『うん、分かった。てかそろそろパジャマ着させて？(笑)』

紫耀「ごめんごめんっリビングで待ってるね」

紫耀が出ていってから髪の毛を拭いて、パジャマに着替えた。

リビングに戻るとソファに座る紫耀が居た。

『紫耀もお風呂入ってきな？』

紫耀「うん。そうする。だから、あがるまで待ってて？」

『え？なんで？』

紫耀「一緒に寝よ」

『台本は？覚えたの？』

紫耀「うん、Aがお風呂入ってる間必死に読んでた(笑)」

『ベッドで寝るの？』

紫耀「うん！」

最近台本を読みながらソファで寝落ちする日が続いていたから一緒にベッドで寝るなんていつぶりだろう。

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