小さな点と点は今繋がり円になる４ (ページ28)

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ひかちゃんも、紫耀となら気兼ねなく話せるみたいで2人の会話は弾んでいた。

その間に私は朝干した洗濯物を取り入れるためにベランダへと向かった。

海人「ねぇ」

『ん？どした？』

海人「どうしたらいい？」

『なにが(笑)』

不安げな表情を浮かべた海人が私の元へとやって来た。

海人「ひかちゃん、紫耀の事好きなのかなぁ？」

『はぁ？(笑)』

もし仮にひかちゃんが紫耀の事を好きだとしたら、まず私がひかちゃんと仲良くなってないに決まってる。

『私が紫耀の事好きなの知ってるんだから有り得ないでしょ、(笑)』

海人「そっか…でも全然俺と話してくれない」

『海人が話しかけないからでしょ？』

海人「そうだけどぉ〜、」

『ひかちゃんも緊張してるんだよ。海人が解いてあげないと。男なんだから！』

海人「でもぉ〜」

『あーあ、女々しい男は嫌われるぞー』

海人「やだぁ！そんなのやだ！」

『じゃ紫耀の場所奪って話してきなさい』

海人「分かった…」

決心した海人は2人の座るソファへと近付いた。

紫耀「え、その時もAは俺にゾッコンだったんだ？(笑)」

光「そうだよ！？Aちゃん紫耀くんの事しか話さないんだもん(笑)」

海人「しょお〜」

紫耀「ん？なに？」

海人「Aちゃんが呼んでるよ！」

紫耀「マジ？」

海人「洗濯物手伝ってって」

紫耀「おっけー」

紫耀はその場を離れ海人と入れ替わりで私の元へとやって来た。

紫耀「やっと動き出したか、あいつ(笑)」

『あれ、追い出されたんだ？(笑)』

紫耀「Aが呼んでるって(笑)」

『呼んでないし、(笑)』

紫耀「いいよ、俺やるよ」

『もう終わるからそれあっち運んどいて？』

紫耀「はーい」

洗濯物を取り入れ終わり、紫耀が衣装部屋に運んでくれた服たちを一緒に片付けた。

海人「さっきはいきなりごめんなさい。」

光「いや、全然大丈夫…です」

海人「あ、敬語とか全然あの大丈夫なんでっ」

光「海人くんも大丈夫だよ、敬語」

海人「あ、はいっいや、うん！分かった！」

光「……………」

海人「……………」

2人の間に沈黙が続いた。

海人「あ、あの。」

光「はいっ」

海人「俺の事、知ってくれてた？」

光「うんっ勿論！海人くんが一番っ…あ、」

海人「えっ？」

光「いや、なんでもないっ」

海人「なに？俺が一番なに？」

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