小さな点と点は今繋がり円になる４ (ページ21)

今日:6 hit、昨日:2 hit、合計:35,486 hit

171 ページ21

.

- Sho side -

次の日、雑誌の撮影の空き時間に海人と2人になるタイミングがあったから俺は何も言わずに昨日撮った写真を開いて海人の目の前にスマホを置いた。

海人「なに？(笑)」

紫耀「ん？」

海人「………えっ！？！？！？」

紫耀「ふはっ(笑)昨日さ〜たまたまAの友達に会ってさ」

海人「え？Aちゃんの友達？どゆこと？」

紫耀「ん？なに？海人この子知ってんの？」

テンパる海人が面白くてつい意地悪したくなっちゃうんだよね。

海人「え、待って待って状況が理解できない」

紫耀「だから、昨日あのコンビニの前歩いてたら声掛けられてさ」

海人「え？この子に？なんで？」

紫耀「あぁ、その子Aの友達なんだよ」

海人「嘘でしょ！？ほんとに言ってる？」

紫耀「昔バイトしてた時の友達なんだって」

海人「ねぇ、Aちゃんどこ？ちょっと探してくる！」

紫耀「無理」

海人「ねぇ待ってほんとに分かんない！どーゆうこと？」

紫耀「海人が一目惚れしたのってこの子？(笑)」

海人「う、うん…そうだと思う」

紫耀「あ、やっぱひかちゃんなんだ！一目惚れしたの」

海人「ひか…ちゃん？」

コンコン……ガチャ

『紫耀〜？』

ひかちゃんの話をしているとタイミング良く……いや、悪く？

Aが俺を求めて楽屋に入ってきた。

海人「ねぇ！Aちゃん！どゆこと！？詳しく教えて！？」

『えっ？なんのこと？』

いきなり海人にがっつかれて戸惑うAを見てニヤニヤしているとAがハッとした顔をして俺を見てきた。

『あ、ひかちゃんのこと？』

海人「そう！そのひかちゃんのこと！ちゃんと分かるように教えてよ！ねぇ！」

『分かった分かった、後でね？とりあえず紫耀、確認したいことあるみたいだから来てもらってもい？』

紫耀「りょーかい」

海人「ねぇ俺は？1人にするの？」

『うん、海人はもうちょっと待ってて？』

紫耀「ひかちゃんの件はお預け〜(笑)」

海人「もー！モヤモヤして気持ち悪いって！」

『こーら、意地悪しないの』

紫耀『はーい』

モヤモヤしてる海人を1人残して俺はAとスタッフさんの元へと向かった。

.