小さな点と点は今繋がり円になる４ (ページ3)

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そのまま廉と沙耶は娘の説明をせずに帰って行った。

紫耀「え、なに？どーゆうこと？娘いるの？」

『はぁ？(笑)いないわ！(笑)』

紫耀「A妊娠してるの？」

『ぷっ(笑)してないしてない(笑)』

紫耀「俺の子じゃない…とか？」

マンションまでの道のりを歩きながら紫耀はとても悲しそうな顔をして私を見た。

『まず1つ。娘って言うのは私の事ね？私を迎えにくる紫耀が過保護だからパパと娘に例えただけ。そしてもう1つ。私は妊娠してません！なので紫耀の子も紫耀以外の子もいません。』

紫耀「あ、そゆことか！分っかりづらい例えすんなぁあいつら」

『分かりやすいと思うけど…』

紫耀「ん？…ん？え？」

『え、何？』

紫耀「"紫耀以外の子も"ってさ、俺以外の奴との子供いたらまずくない？」

『…うん、まずいね』

紫耀「え、だよね？その可能性あるの？」

『ないよ？(笑)』

紫耀「なんで笑うの？」

『いやぁ、突っかかってくんの遅いなぁと思って(笑)』

紫耀「いやだって理解するのに時間かかったんだもん。ほんとに俺以外の奴との子いない？」

『いないってば！(笑)まず子供自体いないから！』

紫耀「俺以外の男とシ…」

『シてないって！！もう！！』

何度も確認してくる紫耀がちょっと面倒臭くて声を荒らげてしまった。

紫耀「ごめん…ごめんね？A…怒ってる？」

『…怒ってない』

部屋に入ってからもしつこく機嫌を伺ってくるので私は紫耀を避けながらお風呂場に向かった。

紫耀「ねぇ待って一緒に入ろ？」

『台本の確認した方がいいんじゃない？』

紫耀「あ……そうだった」

『どうぞトイレにこもってお仕事して下さい』

紫耀「ねぇやっぱり怒ってる？」

『………入ってこないでね！』

洗面所の扉を閉めて1人でお風呂に入った。

別に怒ってた訳じゃないのにこれだけ怒ってる？って聞かれるともはや怒りたくなる。

1人で優雅に湯船に浸かり、疲れを癒して浴室を出た。

バスタオルを手に取り身体を拭いているとノックする音が聞こえたと同時に紫耀が洗面所に入ってきた。

『ちょっと。返事してないんだけど』

紫耀「ごめん…」

一旦拭くのをやめ、タオルを身体に巻きつけた。

するとそのまま抱き寄せられた。

『ねぇ髪まだ拭いてないから濡れちゃうよ？』

紫耀「いいよそんなの」

『……なに？どうしたの？』

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