小さな点と点は今繋がり円になる４ (ページ15)

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紫耀「他に何か欲しいものある？」

『ううん、今は大丈夫。ありがとう』

優しく冷えピタを貼った後、紫耀はベッドの端に腰掛けた。

『紫耀も風邪ひいちゃうからお風呂入っておいで？』

紫耀「ん、後で入る」

『あんなにビショ濡れになってたんだから今すぐ入って温まってきて！』

紫耀「俺は大丈夫。Aが寝るまで傍に居る。」

『もう…なんでそんな事言うのよ…』

紫耀「ほんとに俺は大丈夫だから」

『逆に紫耀が心配で寝れない。だから今すぐ入ってきて』

紫耀「…分かった。寝てるんだよ？分かった？」

『うん、分かったから早く行って』

紫耀「はいはい(笑)」

渋々お風呂に向かう紫耀を見送り、身体を起こしてサイドテーブルにあるアクエリアスを体内に流し込んだ。

こんなに身体がしんどくなるのは本当に数年ぶりで、珍しく食らってしまっている。

だけど、エレベーターの中でも車の中でも寝ていたからか少し目が冴えてしまっている。

紫耀がお風呂を済ませて寝室に戻ってきた。

紫耀「寝てろって言ったでしょ」

『なんか寝れなくて(笑)』

紫耀「怖かった？」

『いや、そうじゃなくて。さっきまで寝てたから、かな(笑)』

紫耀「雷落ちた時、ジンとエレベーターに居たの？」

隣に寝転んだ紫耀が腕を伸ばしてきたからそれを合図に私も一緒に寝転んだ。

『うん、スタジオ向かう前にお腹痛くなっちゃってトイレに寄ったんだけどね？先上がっててって言ったのに勇太待ってくれててさ…』

紫耀「あ、そっか。もうその時期か」

『え？』

紫耀「アレ、でしょ？」

『えっ凄い！なんで分かったの？』

紫耀「俺ちゃんと把握してるもん」

『そうなの！？凄いね(笑)』

紫耀「毎月この週はえっち出来ないのか…って」

『そういう事ね、(笑)』

紫耀「寂しいけどいつも将来の為に我慢してる！俺の子をしっかり産んでもらう為だから！」

『何言ってんの(笑)』

紫耀「だってそうでしょ？アレ来なかったら子供産めないでしょ？」

『そうだけど…(笑)いつの話してんのよ(笑)』

紫耀「俺はいつだってAとの未来しか考えてないよ？」

『罪な男だよ、ほんと』

紫耀「Aの事が大好きな男、だよ？」

『私の大好きな男は私の事が大好きなんだね？(笑)』

紫耀「そうだよ？好きで好きでたまらないよ？」

こんなにしんどくても隣に紫耀が居るだけで癒される。

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