小さな点と点は今繋がり円になる４ (ページ2)

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沙耶「もう帰ってきたのかな？」

『多分そうだと思う』

沙耶「かけ直してみたら？」

『うん、』

30分程前にかかってきていた電話に折り返した。

すると、ワンコールもしないうちに出た。

紫耀「もしもしっ！？お前今どこ居るんだよっ」

『あっごめんね？ちょっと沙耶たちと話してる！』

紫耀「"たち"って？他に誰かいんの？」

『うん、沙耶とセットの人と言えば？(笑)』

紫耀「廉？」

『そー(笑)せいかーい！』

廉「おい！(笑)なんやねんその紹介の仕方(笑)」

紫耀「3人で話してたの？」

『そうなの。あ、お風呂もう沸いてると思うから先入っちゃって？』

紫耀「迎えに行く」

『へ？いいよ、すぐそこだし』

紫耀「いいから。どこ？」

『ほんとにいいよ？丁度今解散しよっかってなってたとこだし』

紫耀「どこ？って聞いてんの」

廉「なに？紫耀迎えに来るって？(笑)」

『うん…(笑)』

沙耶「ほんと過保護だね〜(笑)」

紫耀「ねぇ、聞いてる？」

『裏の公園だよ？ほんとに5分もあれば帰れるから待ってて？』

紫耀「すぐ行くから待ってて」

『えっちょっ紫耀？』

そう言うと一方的に電話を切られた。

廉「来るって？(笑)」

『うん…ほんとにすぐそこなのに(笑)』

沙耶「いいじゃん♡大事にされてる証拠じゃん♡」

『この距離だよ？』

沙耶「可愛いじゃん(笑)今すぐにでもAに会いたいんだと思うよ？」

廉「ジンのことがあってあいつも不安なんやろ(笑)」

紫耀「…っA！」

すぐに紫耀が現れてベンチの方へと走ってきた。

『ほんとに来た(笑)』

紫耀「当たり前だろ。行くって言ったじゃん」

廉「よぉ(笑)」

沙耶「お疲れ様」

紫耀「おぅ、ありがと。お疲れ様」

沙耶「さてと、過保護なパパがお迎えに来たところで帰りますか！」

廉「せやなー」

紫耀「はぁ？パパ？」

『ちょっと！(笑)なんか変な勘違いしちゃうからやめてよ！(笑)』

紫耀「俺がパパ？え？」

紫耀はなぜか私のお腹に手を添えた。

『はぁ？』

紫耀「えっ？？？」

沙耶「ちょっとやだ(笑)ねぇ、廉くん！(笑)」

廉「アホか、そーゆう意味ちゃうわ(笑)」

紫耀「え？なに？どーゆう意味？」

沙耶「紫耀が、娘が心配で迎えにきたパパみたいってこと(笑)」

紫耀「娘って？」

廉「もうええわ(笑)帰ろ(笑)」

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